鎌倉大仏(高徳院)

[spp]

基本情報

知名度 ★★★★★
平均評価




4

種類 寺院(浄土宗)
アクセス 江ノ電長谷駅から徒歩7分。JR鎌倉駅からは25分ほど。専用駐車場はないが周囲に有料駐車場有り。→詳細
概要 高徳院は神奈川県鎌倉市長谷にある浄土宗の寺院で、正式には大異山高徳院清浄泉寺という。
鎌倉大仏あるいは長谷大仏の名で知られる阿弥陀如来坐像はあまりに有名で、遠足や修学旅行で訪れる定番スポットとなっているため常に混雑している。
観月堂には聖観世音菩薩が祀られており、鎌倉三十三観音霊場二十三番札所となっている。
見どころ 大仏観月堂与謝野晶子歌碑礎石
拝観時間 4月-9月→8時~17時30分、10月-3月→8時~17時。大仏胎内は16時半まで。
拝観料 大人200円、小学生150円。団体割引あり。大仏胎内20円。
サイト http://www.kotoku-in.jp/
住所 神奈川県鎌倉市長谷4-2-28

[gad]

高徳院の見どころ

大仏

境内中央に位置する高さ11.63m(台座を含めると13m)、重量121㌧の巨大な阿弥陀如来坐像のこと。記録によれば浄光という僧が勧進で資金を集め1238年(暦仁元年)に建造が始まり、1243年(寛元元年)には阿弥陀像が完成したが、この初代大仏は木造で、金銅像は1253年(建長四年)に建造が開始されたと吾妻鏡にあるが、いつ頃完成したのかはわかっていない。また、木造の大仏がどうなったのかも不明で、金銅像を作るためのモデルとなった説や災害により失われた説が考えられている。鋳造には鎌倉鋳物師棟梁物部重光、丹冶久友、大野五郎右衛門らが参加したとあり、八層に分け鋳込んだものを鋳重ねて造られている。もともとは現在のように露座ではなく大仏殿があったが、1335年(建武二年)、1369年(応安二年)には大風で倒れ、1495年(明応四年)、1498年(明応七年)には地震と津波の被害を受けるなど災害が続き、以後は再建されることなく露座となった。関東大震災では壊れることはなかったものの全体が45cmほど滑ったといい、現在では免震構造を取り入れ、頭部を強化プラスティックで補強するなどの対策がとられている。姿勢はやや猫背で、中は空洞になっており拝観料20円を払えば一般の観光客でも見学することができる。鎌倉の仏像で唯一国宝に指定されている。

礎石

かつて在った大仏堂を支えていた石。もともとは60基で支えていたというが、境内に残されているは56基。大仏堂は幅44m、奥行き42.5mもある巨大な建物であったという。

観月堂

大仏の背後に位置するお堂で、建物は李氏朝鮮の漢陽(現在の韓国ソウル)の王宮内にあった月宮殿が移築されたもの。月宮殿は融資の担保として朝鮮王朝から朝鮮拓殖銀行へ渡り、更に同行の経営危機の際に山一証券に渡ったとされ、山一證券の初代社長を務めた杉野喜精氏の私邸にあったものが、1924年(大正十三年)に寄贈された。堂内には、鎌倉三十三観音霊場第二十三番の観音菩薩立像が安置されている。

与謝野晶子歌碑

歌人与謝野晶子が1904年(明治三十七年)に高徳を訪れた際に残した歌が彫られている石碑。「かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな」とあるが大仏は釈迦では無くて阿弥陀如来(手の結び方で分かるという)。しかし不思議なことに吾妻鏡にも「釈迦如来像を鋳始め」との記述があり、最初釈迦如だったものが後に一部造りかえられたという説もある。境内には他にも金子薫園の歌碑や吉屋信子、星野立子、飯室謙斉の句碑が建っている。

御朱印・御朱印帳

種類 ①「聖観世音」の御朱印、②「阿弥陀如来」の御朱印
入手場所 大仏の右手の朱印所(16時45分まで)。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 大仏が描かれた御朱印帳があります。

歴史

高徳院がいつ建てられ、開山・開基が誰であったのかについて詳しいことはよくわかっていないが、1238年(暦仁元年)には大仏殿の建造が開始され、1243年(寛元元年)に落慶法要が営まれたことが記録されている。
はじめは極楽寺の忍性が別当をつめるなど真言宗の影響下にあったが、南北朝時代には臨済宗である建長寺の管理となり、更に、1712年(正徳二年)に芝・増上寺の祐天が、江戸の商人野島新左衛門泰祐の支援のもと大仏の修理を行って浄土宗の寺となった。

アクセス

江ノ電長谷駅から

江ノ電長谷駅前の道路を海岸とは反対側に進めば右側に高徳院の入口が見えてくる。所要時間は約6分。

鎌倉駅から徒歩

鎌倉駅西口を出てロータリー左手の御成通りに入り、突き当りを右折して由比ヶ浜通りを進む。突き当りの長谷観音前で右折してしばらくいけば到着。所要時間は約25分。

鎌倉駅からバス

バスを利用する場合は、鎌倉駅東口バス乗り場から江ノ電バス(1番乗り場)または京急バス(6番乗り場)に乗り、大仏前で下車します。

駐車場

高徳院に専用の駐車場はないので車の場合は近くのコインパーキングなどを利用することになります。周辺には、大仏前駐車場、大仏有料駐車場、リパーク鎌倉長谷4丁目、長谷パーキング、マイパーキング大仏前駐車場などあり、料金は乗用車で30分300円前後となっています。自転車は入口付近に駐輪可。

広告

周辺の観光スポット

光則寺

光則寺日朗の土牢

鎌倉大仏からのアクセス:目の前の道路を江ノ電長谷駅方面に歩いて長谷寺の1本手前で右折。所要時間約7分。
概要:日蓮宗のお寺。境内には日蓮が鎌倉幕府に捕らえられた際に弟子の日朗が監禁されていたという土牢がある。→光則寺のページへ

長谷寺

長谷寺展望散策路からの眺め

鎌倉大仏からのアクセス:目の前の道路を江ノ電長谷駅方面に歩いて長谷観音前の信号を右折。
概要:十一面観音像を本尊とする浄土宗系の単立寺院。花の寺としても知られ、梅、桜、ハナショウブ、フジ、アジサイ、彼岸花などの花々が楽しめる。→長谷寺のページへ

 
[gad45]

広告