柴又帝釈天

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基本情報

知名度 ★★★★
平均評価


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種類 寺院(日蓮宗)
アクセス 京成金町線柴又駅から徒歩5分。北総線新柴又駅から徒歩12分。京成バス「柴又帝釈天」下車すぐ。有料駐車場あり(9時~16時、料金15分100円)。
概要 柴又帝釈天は東京都葛飾区柴又にある日蓮宗の寺院で正式には経栄山題経寺という。
1629年(寛永六年)に題経院日栄とその師の下総中山法華経寺第十九世禅那院日忠によって創建されたのが始まりで、やがて日蓮自刻伝えられる帝釈天が信仰を集めるようになった。
映画「男はつらいよ」シリーズで舞台として登場する境内には帝釈天堂、本堂、釈迦堂などが建ち並び、正月の初詣や縁日である庚申の日には特に多くの参拝客で賑わう。
主な行事には、四方拝・祈祷会(1月1日)、節分会(2月3日)、帝釈天出現祈祷大法要(4月7日)花まつり稚児音楽練供養(4月8日)、施餓鬼会・みたままつり(8月17日)、水神祭(11月3日)がある。
見どころ 二天門帝釈天堂彫刻ギャラリー本堂釈迦堂邃渓園、御神水
拝観時間 5時~20時(彫刻ギャラリー・庭園は9時~16時)
拝観料 境内自由(彫刻ギャラリー・庭園→大人400円、子供200円)
サイト http://www.taishakuten.or.jp/
住所 東京都葛飾区柴又7-10-3

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柴又帝釈天の見どころ

二天門

境内入り口に位置する総欅造りの重層門で、増長天と広目天を安置する事から二天門と呼ばれる。
この二天は元々奈良の大安寺にあったものだと言われ、建立時に大阪堺市の妙国寺から寄贈された。
日光東照宮の陽明門を模したとされる門は1896年(明治二十九年)に名工といわれた坂田留吉を棟梁として完成。

帝釈天堂

二天門を通り境内に入ってすぐ目の前に位置する建物で、拝殿と内殿からなり正面には「喜見城」の扁額を掲げ、堂内には日蓮聖人自刻と伝えられる板本尊の帝釈天や持国天像、多聞天像を安置する。
帝釈天(=インドラ)は元々「リグ・ベーダ」などに登場するインドの武神であるが、仏教の中では須弥山頂の喜見城に住む仏法の守護神として信仰された。

彫刻ギャラリー

帝釈堂の外面は華経経に登場する説話などを題材にした彫刻で覆いつくされており、彫刻ギャラリーと名付けられ、有料で拝観することができる。
当寺16世住持の日済上人の発願によって計画されたもので、加藤寅之助、石川信光、横谷光一ら10人の彫刻家が1面ずつ手がけて1922年(大正十一年)から1934年(昭和九年)にかけて造られた。
拝観料は庭園と共通で大人400円、子供200円、9時から16時まで。

本堂(祖師堂)

帝釈堂の右手に位置する建物で、内部には大曼荼羅を納める。
建物は現在の帝釈堂が完成する以前に帝釈堂として使われていたもので、1979年(昭和五十四年)に大規模な改築が行われている。

釈迦堂(開山堂)

化政年間(1804~1830年)に建てられたと伝えられ、現存する建物の中では最も古い。
内部には白鳳期(645-710年)の作と伝えられる釈迦如来立像や開祖の日栄上人像、中興祖である日敬上人像などを安置。

邃渓園

本堂・帝釈堂の奥にある庭園の事で、造園師の永井楽山氏の作庭で1965年(昭和四十年)に完成。
拝観料は彫刻ギャラリーと共通で大人400円、子供200円、9時から16時まで。秋には紅葉も楽しめる。

御神水・浄行菩薩

御神水は当寺が開かれるきっかけとなった湧き水で、延命・無病息災などにご利益があるといい、その奥のには人々の罪や穢れを洗い清めてくれる浄行菩薩が立つ。

御朱印・御朱印帳

種類 ①「帝釈天」、②柴又七福神「毘沙門天」、③「南無妙法蓮華経」の御首題。
入手場所 帝釈天堂内。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 数種類あり。
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歴史

題経院日栄という僧が松の根に湧く霊水を見て寺を建てることを決め、1629年(寛永六年)師である中山法華経寺第19世禅那院日忠を開山として創建したのが始まり。
その後、江戸時代中頃には荒廃して日蓮が自ら刻んだと伝えられる板彫の帝釈天も所在不明となってしまったが、寺の再興を図った第9世亨貞院日敬が本堂を補修している時に棟上から発見された。
これが1779年(安永八年)の春の庚申の日であったことから庚申信仰と結びつき、60日に一度の庚申の日には本堂で一夜を明かす宵庚申(庚申待)が行われるようになった。
また日敬上人は天明の飢饉の際にこの板本尊を背負って江戸や下総国をまわり、一粒符(このお守りは今も授与所で求めることができる)を授け、本尊を拝ませて飢えや病に苦しむ人々を励ましたといい、広く民衆の信仰を集めるようになった。

 
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