光明寺

[spp]

基本情報

知名度 ★★★
平均評価




5

種類 寺院(浄土宗)
アクセス 鎌倉駅東口から徒歩25分。またはバス(鎌40、41)で光明寺下車。駐車場あり。
概要 天照山蓮華院光明寺は神奈川県鎌倉市材木座六丁目にある浄土宗鎮西派の大本山寺院。
1243年(寛元元年)の創建で、開基は鎌倉幕府4代執権北条経時、開山は浄土宗の僧・然阿良忠。
境内は広く、総門、山門、大殿、開山堂、鐘楼、墓所、庭園、繁栄稲荷、秋葉社などがある。鎌倉三十三観音霊場十八番札所。
見どころ 総門山門大殿繁栄稲荷、内藤家の墓所鎌倉アカデミア碑お十夜千手院蓮乗院
拝観時間 6時~17時(10月15日~3月31日までは7時~16時)
拝観料 境内自由
サイト http://komyoji-kamakura.or.jp/
住所 神奈川県鎌倉市材木座6-17-19

光明寺の見どころ

総門

境内入り口に位置する門。1495年(明応四年)に建てられたのが最初だが、現存する門は江戸時代の寛永年間(1624-44年)の再建。最初の門は現在のよりも大きなものだったという。鎌倉市の指定文化財となってる。

山門

総門のを通り真っ直ぐ行くと今度は山門がある。1847(弘化四年)の建立で、元々は鶴岡八幡宮にあった門を移築したものとされる。間口約16m、奥行約7m、高さ約20mと巨大で、鎌倉では最大の大きさを誇り、一階が和風、二階が中国風に造られており、二階には釈迦三尊、十六羅漢、四天王像が安置されている。また掲げられている「天照山」の額は後花園天皇(1428~64)から賜ったものだと伝えられる。事前に申請すれば20名以上の団体に限り、一人300円で拝観することができる。神奈川県の指定文化財。

大殿

光明寺の本堂にあたる建物で、1698年(元禄十一年)の再建。国の重要文化財に指定されており、堂内には本尊の阿弥陀三尊や善導大師等身大立像、弁財天像、如意輪観音像、宗祖法然像などを安置する。

繁栄稲荷

大殿の右手にある稲荷神社。開山の然阿良忠が子ぎつねを助けたところ夢の中に親狐が現れて薬草の種を残していき、巷で病が流行した時にこの薬種が役に立ったことから境内に祀られるようになったという。

内藤家の墓所

内藤家は江戸時代に陸奥磐城平藩や延岡藩などの藩主を務めた一族で、墓は元々江戸の霊厳寺にあったが、内藤忠興(1592-1674年)の代に光明寺へ石塔ごと遷された。計百基を越える宝篋印塔、五輪塔、燈篭などが建ち並ぶ。

鎌倉アカデミア碑

戦後すぐの頃既存の教育制度の外で新しいことをやろうという気運があったといい、鎌倉では哲学者の三枝博音、高見順、中村光夫、林達夫、吉野秀雄などが教鞭をとり鎌倉アカデミアという学校が発足した。結局資金難から4年間で閉校になってしまうが、その鎌倉アカデミアの教室として使われていたのが光明寺で、記念の石碑が残されている。

お十夜

10月12日から10月15日まで行われる念仏法要のことで、室町時代に後土御門天皇(1442~1500)の勅許を得て始まったといい、現在でも屋台が建ち並び多くの人で賑わう。

千手院

光明寺の子院の一つで、元は寺僧の寮であったという。境内には松雄芭蕉の句を刻んだ記念碑がある。鎌倉三十三観音霊場第二十番霊所。

蓮乗院

千手院と同じく元は光明寺の寺僧の寮で、それ以前には真言宗の蓮乗寺があったともされる。本尊の阿弥陀如来立像は14世紀の作で、鎌倉市の指定文化財となっている。

御朱印・御朱印帳

種類 ①本尊「阿弥陀如来」の御朱印、②鎌倉三十三観音霊場第十八番「如意輪観世音」の御朱印、③開山「記主禅師」の御朱印、④鎌倉二十四地蔵霊場第二十二番「延命地蔵尊」の御朱印、⑤鎌倉三十三観音霊場第二十番「千手観世音」の御朱印、⑥鎌倉三十三観音霊場第十九番「千手観世音」の御朱印、⑦弘法大師相模二十一ヶ所霊場第十一番「南無弘法大師」の御朱印。
入手場所 ①~④は本堂左側の寺務所、⑤は千手院、⑥、⑦は蓮乗院。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 寺紋と寺名の入ったシンプルな御朱印帳があります。8㎝×12㎝、値段は1500円。

歴史

1240年(仁治元年)に鎌倉に入った然阿良忠は、北条経時の帰依を受け、佐助ヶ谷に蓮華寺を建立した。
後にこの蓮華寺を現在地に移し、光明寺と改名し、方丈を蓮華院と名づけた(移転時期は1243年(寛元元年)とされることもあるが正確には不明)。
あるいは、大仏朝直が佐助ヶ谷に建てた悟真寺が蓮花寺と改称し、更に光明寺へ発展していったという説もある。
然阿良忠は当時を中心に布教活動を行い鎮西義(浄土宗の一派)の教えを東国に広め、二世の寂慧良暁は、白旗流(鎮西義の中の流派)の祖となった。
九世の観誉祐崇は後土御門天皇の帰依を受け、1495年(明応四年)には関東六派の総本山を名乗ることを許され、勅願寺となっている。
その後一時衰えたこともあったというが、小田原北条氏や徳川幕府の保護を受け寺勢を保ち、江戸時代には徳川家康が制定した浄土宗学問所関東十八檀林では第一位に列せられている。

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アクセスと駐車場

鎌倉駅からバス

鎌倉駅東口のバス乗り場から坪経由逗子駅行き(鎌41)に乗り光明寺下車。所要時間は約15分。

鎌倉駅から徒歩

鎌倉駅東口を直進して若宮大路に出て、海岸方面に進み、鎌倉女学院手前で左折し突き当りを右折。材木座5丁目交差点を左折し突き当りを右折。後は道なりに進めば到着。所要時間は約25分。

駐車場

門前に広い駐車スペースがあるので、車の場合はこれを利用するのがよい。

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