東慶寺

[spp]

基本情報

知名度 ★★★
平均評価




3.5

種類 寺院(臨済宗円覚寺派)
アクセス JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩3分。専用駐車場なし。
概要 東慶寺は鎌倉市山ノ内にある臨済宗円覚寺派の寺院。
1285年(弘安八年)の創建で、開山は北条時宗の妻である覚山尼、開基はその息子の北条貞時。
明治の初めまでは女性のみが入寺できる尼寺で、室町時代には鎌倉尼五山二位に列せられるなど高い寺格を誇った。
この寺で3年間修行すれば離縁が成立するという寺法があり、縁切り寺、駆け込み寺、駈入寺などの俗称で知られ、川柳や文学作品でもたびたび題材にされた。
見どころ 松岡宝蔵本堂墓苑
拝観時間 3-10月→8時30分~17時、11-2月→8時30分~16時。松岡宝蔵は9時30分-15時30分。
拝観料 大人200円、小・中学生100円。松岡宝蔵は常設展400円、特別展500円、小中学生は一律200円。
サイト http://www.tokeiji.com/
住所 神奈川県鎌倉市山ノ内1367

[gad]

東慶寺の見どころ

松岡宝蔵

東慶寺に伝わる文化財を収蔵、展示するための施設。収蔵品には、かつて西御門にあつた鎌倉尼五山一位の太平寺の本尊だった聖観音菩薩立像や桃山時代に作られた葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱(キリスト教の儀式で使われるもの)、江戸時代の縁切り文章などがある。入山料以外に別途料金が必要で、開館時間は午前9時30分~午後3時30分、月曜日と祝祭日は休み。

本堂(泰平殿)

現存する建物は1935年(昭和十年)に建てられたもの。堂内には、室町時代に作られた本尊の木造釈迦如来坐像を安置する。

境内にはシダレザクラ、アジサイ、キキョウ、ハナショウブなど様々な種類の植物が植えられており、季節ごとに色とりどりの花を咲かせる。主なものは以下の通り。また、秋には紅葉も楽しめる。

シダレザクラ、カイドウ、スズラン、金花茶、カルミヤ、源平草、ハクモクレン
アジサイ、キキョウ、ハナショウブ、ナデシコ、ミナヅキ、合歓、ハギ
彼岸花、シュウメイギク、ツルリンドウ、夕顔、紫苑、吉祥草
ロウバイ、スイセン、寿福草、梅

墓苑

境内奥の墓苑には鈴木大拙、西田幾多郎、和辻哲郎、小林秀雄、岩波重雄、高見順、など錚々たる面々の学者、文化人の墓がある。また当寺の住持を務めた後醍醐天皇の皇女(護良親王の妹)用堂王女の墓もある。

御朱印・御朱印帳

種類 ①本尊「釈迦如来」の御朱印。②鎌倉三十三観音霊場第三十二番「聖観世音菩薩」の御朱印、③「水月観音菩薩」の御朱印。
入手場所 松ヶ岡宝蔵内。山門拝観受付。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 斐伊川和紙という島根県で生産されている和紙を使った御朱印帳など数種類あるようです。

歴史

開山の覚山志道尼(堀内殿)は鎌倉幕府の実力者・安達義景の娘で、八代執権北条時宗の正室だった人物であり、1284年(弘安七年)に時宗が出家すると、共に出家し覚山志道尼と名乗り、翌年、時宗が死去すると、息子の北条貞時を開基として東慶寺を創建(これには霜月騒動(幕府内の権力闘争)で滅ぼされた安達氏方の寡婦を保護する意味もあったといわれている)。
鎌倉幕府滅亡後には、後醍醐天皇の皇女である用堂尼が入寺し、松岡御所とも呼ばれるようになり、その後も足利氏の女性が多く住し、室町幕府からは鎌倉尼五山の二位(鎌倉尼五山で現在も残っているのは東慶寺だけである)に列せられるなど高い寺格を誇った。
戦国時代には小田原北条氏の保護を受け、江戸時代初期には徳川家康により百二十貫石の寄進を受け、豊臣秀頼の娘で千姫の養女天秀尼が入寺している。
女性の側から自由に離婚ができない時代にあって、当寺に駆け込めば離縁を成立させることのできるいわゆる縁切り寺とし知られたが、明治になるとこの寺法は否定され、古川尭道が入寺して以降は男性住持の寺となった。

アクセス

北鎌倉駅から

改札を出て、県道21号線を鎌倉方面に進むと入り口が見えてくるので右折。所要時間約3分。

鎌倉駅・鶴岡八幡宮方面から

鎌倉駅から八幡宮前を通って北鎌倉方面に行くバスがあるので、各バス停(八幡宮前、八幡宮裏)からこれに乗り、明月院または北鎌倉で下車。

広告

駐車場

東慶寺には専用の駐車場がないので、車の場合は周辺の有料駐車場を利用することになります。主なところでは、円覚寺門前駐車場が、普通自動車1時間600円、以降30分毎に300円。バス1時間2000円、以降30分毎に1000円、タイムズ北鎌倉第2が平日30分200円、土日祝30分300円、12時間最大1500円となっています。

 
[gad45]

広告