六波羅蜜寺

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基本情報

知名度 ★★★
平均評価


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種類 寺院(真言宗智山派)
アクセス 京阪電車清水五条下車徒歩8分。市バス清水道から徒歩5分。専用駐車場なし。→詳細
概要 六波羅蜜寺は京都市東山区轆轤町にある真言宗の寺院。
951年(天暦五年)に空也上人が近畿地方で流行していた疫病を静めるために、十一面観音を彫り祈請したところ霊験があったので、堂宇を建てこれを安置したのが始まり。
当地は平氏一門の邸宅が築かれた場所で、平氏滅亡後は鎌倉幕府の出先機関六波羅探題が置かれた。
国宝に木造十一面観音像がある。また口から小さな阿弥陀仏を出した空也上人像(重文)は有名。
西国三十三番霊場十七番札所としても知られる。
見どころ 本堂宝物館阿古屋塚・清盛塚
拝観時間 8時~17時
拝観料 境内自由、宝物館600円。
サイト http://www.rokuhara.or.jp/
住所 京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町81-1

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六波羅蜜寺の見どころ

本堂

正面七間側面六間の単層寄棟造本瓦葺。
1363年(貞治二年)に建立あるいは大幅に改築されてもので、1969年(昭和四十四年)に解体修理が行なわれている。重要文化財に指定。
内部には空也上人が自ら彫ったと伝えられる国宝の木造十一面観音立像が安置されているが、12年に一度しか開帳されない秘仏であるため普段は見ることができない。

宝物館と空也上人像

六波羅蜜寺に伝わる寺宝を収蔵展示する施設。
有名な空也上人像は運慶の四男康勝の作で、苦しそうな表情で鹿角の付いた杖をつき練り歩く空也の姿を表現しており、口からは「南無阿弥陀仏」の六字にちなみ六体の小仏が出ている。
木造地蔵菩薩立像は鬘掛地蔵と呼ばれ、「今昔物語」にもこの地蔵に関するエピソードが登場する。
他にも、平清盛がモデルと伝えられる木造僧形坐像、運慶作とされ夢見地蔵と呼ばれる木造地蔵菩薩坐像、仏師である運慶と湛慶をモデルにした木造伝運慶・湛慶坐像、本尊十一面観音像と同時に造られた木造四天王立像など平安時代から鎌倉時代にかけての貴重な彫刻が多数収蔵されている。

阿古屋塚・清盛塚

境内に隣り合って存在する石塔で、片方は平清盛を、もう一方は平景清の妾阿古屋を供養するためのもの。
悪七兵衛とも称される平(藤原)景清は平氏方で戦った武士で、様々な伝説を持ちしばしば物語の題材となった。
この阿古屋が登場するのも「壇浦兜軍記」や近松門左衛門の「出世景清」などの浄瑠璃の中での話。
「壇浦兜軍記」では、平氏滅亡後に逃げ延びた景清を捕らえるため、五条坂に住む愛人の阿古屋を拷問し居場所を聞き出そうとするが、白状せず、弾かせた三味線や琴の音色に乱れがないことから許されたとされている。

歴史

空也(903-972年)は、市聖とも称され、各地を歩きながらら道路や橋を建て布教に努めた人物で、六波羅蜜寺は951年(天暦五年)、京の都を中心に悪疫が流行した際、これを鎮めるために空也が自ら十一面観音像を刻み御堂を建てこれを安置したことに始まる。初め西光寺と称し、963年(応和三年)に落慶供養が営まれている。
空也の没後弟子の中信が二世となり、寺名を地名の六原と悟りに至るために実践するべき六つ事といった意味の六波羅蜜から六波羅蜜寺とし天台宗に属した。
平安時代後期になると平氏一門の屋敷が立ち並んだが、源平の争乱で焼けれ、本寺も多くの堂宇を焼失した。鎌倉時代になると一時当寺に滞在した源頼朝によって修理され、近くには幕府の出先機関六波羅探題が置かれた。
貞治年間(1362-1368年)には室町幕府第二代将軍足利義詮によって再興され、真言宗に改宗した。その後、応仁の乱や幾度かの火災で焼けたがその都度修復され、1591年(天正十九年)には豊臣秀吉により修復が行なわれ、寺領70石を安堵されている。
明治になると廃仏毀釈や上知の影響で、寺領を大幅に縮小し、一時衰退した。

御朱印・御朱印帳

種類 ①西国第十七番「六波羅蜜」の御朱印、②西国第十七番御詠歌の御朱印、③洛陽三十三観音霊場第十五番「六波羅蜜」の御朱印、④都七福神「弁財天」の御朱印。
入手場所 ①~③は本堂内左手の納経所、④は弁天堂?。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 数種類ありますがオリジナルかは不明。

アクセス

清水五条駅から

清水五条駅4番出口から五条通を東に進み、大和大路通で左折し一つ目の角を右折し、次の角を左折して直進すると目の前に六波羅蜜寺の南側の塀が見える。塀沿いを道なりに進み左折をする。徒歩9分。

祇園四条駅から

祇園四条駅1番出口から鴨川沿いの川端通を南に進み、松原通を左折し東に進み右側の「六道の辻」を右折する。徒歩12分。

河原町駅から

阪急京都線「河原町駅」下車、東改札口から1番出口を利用し四条通を東に進み鴨川を渡った直後の川端通を右折し南に進み、松原通を左折し東に進むと右側の「六道の辻」を右折する。徒歩14分。

バスを利用

バスを利用する場合は、京都市営バス206 系統を利用し、「清水道バス停」下車。東大路通の清水道交差点から松原通に入り南に進み、左側の「六道の辻」を左折する。徒歩7分

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駐車場

専用の駐車場はないので車の場合は周辺のコインパーキングを利用。
主なところでは、タイムズ松原大和大路駐車場(東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町97)、パラカ京都市東山区薬師町第1駐車場、リパーク六波羅蜜寺西駐車場、リパーク大和大路通松原北駐車場などがある。

 
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