天龍寺

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基本情報

知名度 ★★★★
平均評価


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種類 寺院(臨済宗天龍寺派)
アクセス 京福電鉄嵐山線嵐山下車すぐ。JR嵯峨野線嵯峨嵐山徒歩13分。阪急嵐山徒歩15分。市バス嵐山天龍寺前下車。駐車場あり。乗用車1回1000円、8時30分~17時30分(10月21日~3月20日は17時)。
概要 天龍寺は京都市右京区にある臨済宗の寺院で正式には霊亀山天龍資聖禅寺という。
1339年(延元四年)、後醍醐天皇や南北朝の騒乱で亡くなった人々の菩提を弔うため、足利尊氏を開基、夢窓疎石を開山として創建された(寺の建築資金捻出のために出された天龍寺船は有名)。
五山の制では、足利尊氏ゆかりの寺として京都五山一位に列せられるなど高い寺格を誇り、室町時代には繁栄を極めた。
1994年(平成六年)には「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録されている。
見どころ 法堂方丈曹源池庭園多宝殿妙知院
拝観時間 8時30分~17時30分
拝観料 境内無料。庭園→500円、諸堂→+100円。法堂特別公開→500円。
サイト http://www.tenryuji.com/
住所 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68

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天龍寺の見どころ

法堂

現在の建物は、江戸時代後期に建てられた雲居庵禅堂を1900年(明治三十三年)に移設したもの。正面須弥壇には文殊菩薩、普賢菩薩、釈迦如来の釈迦三尊像を安置し、後壇には光厳上皇の位牌や足利尊氏像、夢窓疎石像を祀る。天井には鈴木松年(1848-1918年)による龍雲図が描かれていたが、痛みが激しく、1997年(平成九年)からは加山又造(1927-2004年)による八方睨みの龍に代えられている。土曜日・日曜日・祝日に公開されるほか、春、夏、秋の特別公開期間は毎日公開される。料金500円。

方丈

法堂奥の建物で大方丈と小方丈からなる。大方丈 は1899年(明治三十二年)の建築で、平安時代後期の作とされる釈迦如来坐像を安置する。小方丈(書院)は1924年(大正十三年)の建築で、来客や接待、法要などにも使用される。

曹源池庭園

大方丈の南側にある曹源池を中心とした池泉回遊式庭園で、開山の夢窓疎石の作庭とされる。方丈からみて曹源池中央正面には、現在水は流れていないが石組みの滝口があり、その下には鯉が龍になるという中国の伝説にちなんで鯉魚石と呼ばれる石が置かれている。国の史跡、特別名勝に第一号として指定されている。秋には紅葉が美しい。

多宝殿

建物は、1934年(昭和九年)に建てられたものだが、亀山上皇が離宮を営んでいた頃に後醍醐天皇が学問所とした場所で、後醍醐天皇を祀る。方丈の北側には後醍醐天皇陵、後嵯峨天皇陵、亀山天皇陵も存在する。

妙知院

天龍寺の塔頭の一つ。亨徳年間(1452-55年)あるいは1453年(亨徳二)の創建で、開山は竺雲等連。歴代住持の中には2度明に渡り、明の禅宗文化を持ち帰った策彦周良がいる。夢窓国師像、策彦周良和尚像を所蔵。

御朱印・御朱印帳

種類 「覚王寶殿」の1種類。
入手場所 法堂横の御朱印所。
値段 1件200円(スタンプ)
オリジナル御朱印帳 寺紋の入ったシンプルな御朱印帳があります。サイズは18㎝×12㎝、値段は1200円。
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天龍寺の歴史

現在天龍寺の建つこの地は、平安時代には嵯峨天皇の皇后橘嘉智子が開いた檀林寺があったところで、鎌倉時代になるとその跡地に後嵯峨天皇が亀山殿という離宮を営み、やがて後醍醐天皇へと引き継がれた。
後醍醐天皇は、1333年(元弘三年)に鎌倉幕府を滅亡させるが、後に討幕の功労者足利尊氏と対立し、吉野に逃れて南朝を開き尊氏らの北朝と激しく争うこととなる。
1339年(延元四年)に後醍醐天皇が亡くなると、足利尊氏は夢窓疎石のすすめで天皇の慰霊のため亀山殿の跡地に禅寺を建てることを決めた。寺名ははじめ年号をとって暦応資聖禅寺とする予定だったが、翌年天龍資聖禅寺に改称された。これが当寺の始まりであり、建設資金調達の得るために天龍寺船という貿易船が出され、1345年(貞和元年)には落慶法要が営まれている。
創建と同時に京都五山第二位に列せられ、1386年(至徳三年)には一位に昇格し、最盛期には百を越える塔頭を抱えたが、1358年(延文三年)以降六度の火災に見舞われ、1468年(応仁二年)に応仁の乱に巻き込まれてからは衰微した。
以後低調な状態が続き、江戸時代後期には、1815年(文化一二年)に火災にあい、1864年(元治元年)に起きた蛤御門の変では天龍寺が長州藩の拠点となっていたため焼き討ちにあってほとんどの伽藍を焼失するなど更なる災難が起きた。そのため古い建造物はほとんど残っていない。
更に明治維新の際には上知で寺領の一部を失ったが、なんとか復興をとげ、臨済宗天龍寺派の本山として、所属寺寺院百一ヶ寺、境内塔頭九寺院、山外塔頭二寺院を束ねる。

 
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