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基本情報
知名度 | ★★★★ |
平均評価 | |
種類 | 寺院(臨済宗建仁寺派) |
アクセス | 市バス東山安井停下車徒歩5分。京阪祇園四条駅徒歩20分。駐車場あり(乗用車600円/1時間)。 |
概要 |
高台寺は東山区高台寺下河原町にある臨済宗の寺院で、正式には鷲峰山高台寿聖禅寺という。 豊臣秀吉の正室北政所(ねね、高台院)が秀吉の菩提を弔うために1606年(慶長十一年)に創建したもので、後にねね自身の墓所ともなった。 霊屋の堂内装飾に使われている「高台寺蒔絵」や桜や紅葉の時期にライトアップされる庭園が有名。 |
見どころ | 庭園、開山堂、霊屋、傘亭・時雨亭、高台寺掌美術館、圓徳院、月真院 |
拝観時間 | 9時~17時30分(受付は17時) |
拝観料 | 大人600円、中高生250円、団体(30名以上)500円 |
サイト | http://www.kodaiji.com/ |
住所 | 京都府京都市東山区高台寺下河原町526 |
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高台寺の見どころ
庭園
臥龍池と偃月池中心とした池泉回遊式の庭園は島の名前から鶴亀の庭とも呼ばれ、小堀遠州(1579-1647年)による作庭と伝えられる。
国の史跡・名勝に指定されており、庭園のにある観月台は創建当時のもので、伏見城の遺構を移設したものだともされ、重要文化財に指定されている。
ハギやカキツバタ、紅葉が美しく、10月下旬から12月初旬の紅葉シーズンにはライトアップされ、21時30分まで見ることができる。また、方丈前の庭園には大きな枝垂桜があり、花見のシーズンにはこちらもライトアップされる。
開山堂
1605年(慶長十年)の建立で、当初は北政所の持仏堂として使われたが、後に開山の三江紹益禅師(1527-1650年)の墓所に改められた。
内部には中央に三江紹益像、右に北政所(ねね)の兄とその妻雲照院、左に高台寺を建てる際に普請に活躍した堀監物の木像を安置する。
礼堂部中央の天井には北政所の御所車の天井を、前方の格子天井には秀吉の御座船の天井を使っている。
霊屋
開山堂と同じく1605年(慶長十年)創建で、正面三間奥行四間宝形造檜皮葺の堂宇。
堂内中央には本尊の大随求菩薩を安置し、右の厨子には豊臣秀吉坐像、左の厨子には北政所坐像が安置されている。北政所の遺骸は実際にこの像の下に葬られているという。
この厨子の扉や須弥壇に施されている楽器や秋草を象った華麗な蒔絵は「高台寺蒔絵」として名高い。
他にも狩野永徳、興以などによるとされる豪華絢爛な障壁画が飾られている。
傘亭・時雨亭
境内の東端、霊屋の更に奥に位置する茶室で、両者は土間廊下で繋がっている。
時雨亭は茅葺の二階建で、二階が茶室になっている。傘亭は屋根を支える垂木が放射状で傘のようなためそう呼ばれるが、正式には安閑窟という。
共に伏見城から移築したもので、千利休による設計ともされるが詳細は不明。
高台寺掌美術館
高台寺にまつわる寺宝や蒔絵の調度品などを収蔵展示する小さな美術館。
高台寺で拝観料600円を払えば掌美術館にも入ることができる。単独では300円。通常9時30分~18時。
圓徳院
高台寺の塔頭の一つで、北政所が亡くなるまでの19年間を過ごした場所でもある。
元は北政所(ねね)の兄木下定家が住んだ屋敷で、後に子の利房が開山に三江紹益を招き、木下家の菩提寺として寺に改めたのが圓徳院の始まり。
北庭は賢庭が作庭した伏見城北政所化粧御殿前庭を移したもので、後に小堀遠州によって手を加えられている。当初は池泉回遊式庭園だったが、規模の縮小に伴い枯山水となっている。秋の紅葉のシーズンにはこちらもライトアップされる。
また、境内には秀吉の念持仏と伝えられる三面大黒天が祀られている。拝観料500円、10時~17時。
月真院
高台寺の塔頭の一つで、圓徳院の向かい側にある。
1616年(元和二年)に北政所の従弟久林玄昌が、石見津和野藩主亀井政矩の援助により創建。
幕末には新撰組から離脱した伊東甲子太郎らが設立した御陵衛士の屯所として使われていたところでもある。
御朱印・御朱印帳
種類 | ①「佛心」の御朱印、②「招福」の御朱印 |
入手場所 | ①は拝観受付横の御朱印所。②は塔頭の圓徳院。 |
値段 | 1件300円 |
オリジナル御朱印帳 | 数種類あり。 |
歴史
1598年(慶長三年)に豊臣秀吉が没した後、秀吉の正室北政所は秀吉の菩提を弔うための寺を計画し、徳川家康の支援で当地にあった雲居寺や岩栖院を他へ移し、1606年(慶長十一年)その跡地に高台寺が創建された。
当初は曹洞宗の寺院だったが、1624年(寛永元年)、三世住持に建仁寺の三江紹益就いて以来臨済宗となった。
当時の敷地は現在よりもずっと広く、方丈、小方丈、持仏堂などが伏見城から移築されたが、1789年(寛政元年)や1863年(文久三年)に火災に遭い、創建時の建物の多くが焼失した。
明治になると上知で寺地は縮小し、現在へといたる。霊屋、開山堂、傘亭、時雨亭、蒔絵調度類などが重要文化財に指定されている。
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