宇治上神社

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基本情報

知名度 ★★★★
平均評価


0

種類 神社
アクセス 京阪宇治駅から徒歩10分。JR宇治駅から徒歩18分。専用駐車場なし。→詳細
概要 京都府宇治市宇治山田にある神社で、応神天皇、菟道稚郎子命(うじのわきいらつこ)、仁徳天皇を祀る。
詳しい創建年代は不明だが、相当古く明治になるまでは近くの宇治神社を下社、当社を上社として一体だった。
平安時代後期建築の本殿と鎌倉時代前期に建てられた拝殿が国宝に指定されている。
他と比べると境内は狭く、それほど有名だったわけではないが、貴重な建造物が高く評価され、1994年(平成六年)には「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録された。
見どころ 拝殿本殿桐原水春日神社
拝観時間 9時~16時30分
拝観料 境内自由
サイト なし
住所 京都府宇治市宇治山田59

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宇治上神社の見どころ

拝殿

山門を入ってすぐ正面に位置する建物で、1215年(建保三年)頃に建てられたものだとされる。
桁行六間梁行三間、切妻造檜皮葺の住宅風の建築で、それぞれの左右に縋破風と呼ばれる形で庇を設けている。本殿同様国宝に指定。拝殿前には円錐の盛り砂がされている。

本殿

桁行五間梁行三間の檜皮葺流造で、その内部い一間社流造の内殿三棟が左右に並ぶ。
2004年に行なわれた調査では1060年頃の建立とされ、現存する神社建築の中で最も古い。
全てが同時に造られたというわけではなく、覆屋よりも内殿、内殿の中でも右殿、中殿、左殿の順に古いともされる。左殿には菟道稚郎子命、中殿には応神天皇、右殿には仁徳天皇が祀られている。
左右殿に使われている蟇股は平泉中尊寺金色堂、醍醐寺薬師堂のものと共に日本三蟇股に数えられている。
また、内陣扉内側には薄れているものの彩絵が描かれており、重要文化財に指定されている。

桐原水

宇治七名水の一つに数えられる水で、拝殿の右側に手水舎に湧き出している。
桐原水の名前は祭神である菟道稚郎子が住んだ桐原日桁宮(現宇治上神社・宇治神社辺りとも)に由来する。
七名水は室町時代に宇治茶が有名になった時に茶に合う水として考えられたもので、他の七名水が全て枯れた中で桐原水は唯一涌き続けているが、飲料には適さないとの意見もあるので飲む際は自己責任で。

春日神社

本殿の東側にある宇治上神社の摂社。
一間社流造檜皮葺の社殿は鎌倉時代の建築で重要文化財に指定されている。
天児屋根命(春日権現)、建甕槌命という藤原氏と関係が深い神を祀っているおり、平等院との関係が窺われる。

御朱印・御朱印帳

種類 ①「宇治上神社」の御朱印、②「離宮」の御朱印、③「離宮大神」の御朱印(春夏秋冬の季節限定。バージョン多数あり)
貰える場所 境内授与所。
値段 1件300円(金字、限定ものは500円)。
オリジナル御朱印帳 社名が入ったシンプルな御朱印帳があります。色は青、紫、ベージュ、黄緑の4色あり、サイズは16×11㎝、値段は1000円となっています。
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歴史

社伝によれば、当地は応神天皇の皇子菟道稚郎子命の住んだ桐原日桁宮(宇治離宮)の跡地で、醍醐天皇(897-930年)の代に山背の国司が社殿を建てたのが始まりとされる。
菟道稚郎子は、記紀などに登場する人物で、「日本書紀」にある、応神天皇によって皇太子に立てられたが、異母兄の大鷦鷯尊(おおさざき=後の仁徳天皇)に位を譲るために自殺したというエピソードで知られている。
藤原頼通によって近くに平等院が造られると鎮守社とされた。
下社と合わせて宇治鎮守明神、離宮明神と称したが、1883年(明治十六年)、上社は宇治上神社、下社は宇治神社として分社された。
本殿、拝殿が国宝、本殿扉絵と摂社の摂社春日神社本殿が重要文化財に指定されている。1994年(平成六年)には「古都京都の文化財」の構成要素としてユネスコの世界遺産に登録された。

 
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