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基本情報
知名度 | ★★★ |
平均評価 | |
種類 | 神社 |
アクセス | 阪急電車嵐山線松尾駅徒歩3分。市バス・京都バス松尾大社前下車徒歩2分。無料駐車場あり。 |
概要 |
松尾大社は京都市西京区嵐山宮町にある神社で、大山咋神・市杵島姫命(中津島姫命)を祀る。 渡来系氏族の秦氏によって創建された神社であり、701年(大宝元年)に秦忌寸都理が社殿を建てられたとされる。 886年(貞観八年)には正一位の神階を贈られ、二十二社の制では上七社のひとつに列せられるなど高い社格を誇り、王城鎮護の神として崇敬された。 また、室町時代頃からは酒の神としても信仰されるようになり、現在でも酒造家の参拝者が多い。 広大な境内には本殿、拝殿、酒の資料館、松風苑、亀の井、磐座などがあり、主な行事には例祭(4月2日)、中酉祭(4月中酉の日)、松尾祭(4月第3日曜日など)、八朔祭(9月第1日曜日)などがある。 |
見どころ | 本殿、磐座、亀の井、神像館、松風苑、月読神社 |
拝観時間 | 境内自由(庭園・神像館・お酒の資料館は9時~16時) |
拝観料 | 境内自由(庭園・神像館・お酒の資料館は大人500円、学生400円、子供300円) |
サイト | http://www.matsunoo.or.jp |
住所 | 京都府京都市西京区嵐山宮町3 |
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松尾大社の見どころ
本殿
境内奥部に位置する大山咋神と市杵島姫命(中津島姫命)を祀る社。
現存の建物は1397年(応永四年)に建てられ、1542年(天文十一年)に大幅に改修されたもので、重要文化財に指定されている。正面3間側面4間で、檜皮葺の屋根は両流造あるいは松尾造と呼ばれる特殊な造りとなっている。
磐座
松尾山の頂上近くの斜面にある巨大な岩石。
磐座は社殿建立以前に当社の神を祀っていた場所だと考えられ、伝承によれば714年(和同七年)、磐座下の谷に不思議な亀が現れたので朝廷に奉じたところ、これを吉兆として霊亀に改元されたという。
受付で申し込みをして登拝初穂料1000円を払えば、登って拝むこともできる(受付は9時~15時まで)。
亀の井
松尾山の麓にある井戸で、背後には霊亀の滝がある。
酒造りの際にこの井戸の水を加えると腐敗しないといい、現在でも酒造家が持ち帰っていく。また一般に延命長寿・蘇りの効能があるといわれ、近隣から汲みにくる人も多い。
神像館
松尾大社や摂社・末社に伝えられた神像21体や関係資料を展示する宝物館。
内男神像2体と女神像1体は貞観時代(859年~877年)の作とされ、神像としては最古のもののひとつであり重要文化財に指定されている。残りの神像群も平安時代後期から鎌倉時代にかけての作だと考えられている。
松風苑
上古の庭、曲水の庭、蓬莱の庭からなる庭園で、重森三玲(1896-1975年)の作庭。
上古の庭は古代の祭祀の場を、曲水の庭は王朝文化華やかな平安時代を、蓬莱の庭は極楽浄土の求められた鎌倉時代をイメージして造られている。
月読神社
松尾大社の境外摂社で、天照大神の弟、須佐之男の兄として知られる。月読尊を祀る。
その歴史は古く、「日本書紀」によれば487年(顕宗天皇三年)に任那への使者の阿閉臣事代が神託を受けて創建したとされ、856年(斉衡三年)に現在地に遷されたという。
境内には神功皇后がこの石で腹を撫でたところ安産になったという伝説をもつ「月延石」がある。
御朱印・御朱印帳
種類 | ①「松尾大社」の御朱印、②「月讀神社」の御朱印。 |
入手場所 | ①は楼門入って左側の授与所、②は境外摂社月読神社(松室山添町15)で。 |
値段 | 1件300円 |
オリジナル御朱印帳 | 酒樽がデザインされた白い御朱印帳があります。サイズは16×11㎝。御朱印袋もあるようです。 |
歴史
渡来系氏族の秦氏は5世紀頃からこの地に住み移り、松尾大社の神は社殿の建立以前から彼らによって祀られていたとされる。701年(大宝元年)、秦忌寸都理が勅命によって社殿を建て、磐座の神をここに遷して、筑紫の宗像神社から中部大神(中津島姫命)を迎えて合祀した。また、秦氏の女・知満留女が斎女として奉仕して、神職はその子孫に引き継がれることとなった。
730年(天平二年)に大社の称号を与えられ、桓武天皇による792年(延暦十一年)の平安京遷都後は皇城鎮護の社として崇敬されるようになり、866年(貞観八年)には正一位の神階を贈られた。927年(延長五年)に成立した「延喜式」の神名帳では祭神二座が名神大社とされ、二十二社の制が作られると上七社の第四位に列せられている。
天皇の参詣も相次ぎ、1004年(寛弘元年)の一条天皇をはじめ、後一条・後朱雀・後三条・堀川・崇徳・近衛・後鳥羽・順徳天皇が訪れたことが記録されている。
鎌倉時代になると源頼朝が参詣し黄金や神馬を献じ、後には足利義政や豊臣秀吉からも寄進を受けた。またこの頃には各地に10を超える荘園を所領していた。
明治維新後に作られた近代社格制度のもとでは官幣大社に列せられ松尾神社と称したが、これが廃止された後の1950年(昭和二十五年)に松尾大社と改めている。
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