江ノ電は藤沢駅から鎌倉駅までの区間を走る電車。
レトロなデザインの車両はファンが多く、海が見える景観の良さもあって観光客に人気の高い電車となっています。民家のすぐそばを通り、腰越・江ノ島間では路面を走るのも魅力です。
フリーパス「のりおりくん」が便利
江ノ電の運賃は鎌倉⇄藤沢間で300円、鎌倉から次の和田塚駅までで190円とけして安くありません。
そこで乗り降りを繰り返す場合はその名も「のりおりくん」という1日乗車券を購入するのがおすすめです。
当日限り乗り降り自由で、料金は大人600円、子供300円。レストランやホテルの割引特典もついていてお得です(詳しくはこちらのページをご覧ください)。
ちなみに江ノ電の一部の駅では自動改札が無く(スイカ用はある)、人もいないため、車掌に切符を見せる形になります。
江ノ島駅
その名の通り江ノ島に最も近い駅ですが、ここから江ノ島島内までは意外と歩く(18分ぐらい)ので注意が必要です。
新江ノ島水族館
江ノ島手前の片瀬海岸にある水族館。
アザラシ、ペンギン、イルカといった水族館で人気の生物もいますが、目の前の相模湾に生息する魚や甲殻類が多く展示されているのが特徴で、磯に打ち付ける波を再現した水槽や湘南港(江ノ島にある港)の様子を再現した水槽があり、身近な魚達の生態を観察することができます。
大水槽はかなりの水深があり、イワシの大群や巨大なエイ、サメ、スズキ、タイなどが泳ぎ回り迫力があります。
またクラゲの展示コーナーはライトアップされ幻想的な空間となっています。
江ノ島
江ノ島は相模湾に浮かぶ、周囲約4kmの小島だが、橋で陸と繋がっており歩いて渡ることができる。
江ノ島の中心は安芸の宮島(厳島神社)、近江の竹生島(宝厳寺)と共に日本三大弁財天のひとつとされている江島神社といっていいが、他にも江の島大師、植物園サムエル・コッキング苑やシーキャンドル(展望灯台)、岩屋洞窟、温泉施設江の島アイランドスパなどがあり人気の観光地となっている。
また大きな港や磯場があり、釣りを楽しむ人も多い(島内の井上つり餌店では釣り竿のレンタルサービスが行われているので手ぶらでの釣行も可能)。
龍口寺
江ノ島駅から江ノ島とは反対方向に行ったところにある日蓮宗の寺院。
当地は、日蓮が幕府や他宗派を攻撃した角で処刑されそうになったが、奇跡的に助かったという「龍ノ口法難」の舞台であり、南北朝時代に日法が創建したとされる。
裏には山があり、古い物ではないが周辺では珍しい五重塔がある。
腰越駅
江ノ島の次の駅で、ここから鎌倉市となる。
満福寺
腰越駅から徒歩3分ほどのところにある真言宗の寺院。
平氏打倒に活躍するも勝手な振る舞いが兄である頼朝の怒りを買って、鎌倉に入ることを許されなかった源義経がこの寺に留まり、「腰越状」と呼ばれる釈明のための書状を書いたことで知られ、境内には義経、弁慶ゆかりの品が残されています。
腰越港
腰越駅近くにある漁港。近年拡張工事が行われ、かなり広くなった。
釣り船が出ている他、港でも釣りが可能でイワシ、メバル、ハゼ、キス、カレイ、クロダイなどが狙える(すぐ近くに釣りエサ屋あり)。
また入口付近にある腰越漁協では午後からその日に獲れた魚で作ったフライが販売されており、3月の第3木曜日、4月~7月の第1・3木曜日、9月~11月の第1・3木曜日、12月の第1木曜日には朝市も開かれる(午前10時~、悪天候、不漁の場合中止)。
小動神社
腰越港の隣にある神社で、、建速須佐之男命・建御名方神・日本武命・歳徳神を祀る。
頼朝に仕えた御家人の佐々木盛綱が近江国八王子宮を勧請して創建したのが始まりと伝えられており、7月に行われる天王祭では江島神社から神輿が渡されます。
鎌倉高校前駅
江ノ電は腰越~稲村ケ崎間で海沿いを走りますが、鎌倉高校前駅はホーム自体が海の目の前にあります。
スラムダンクの踏切
鎌倉高校前駅横にある踏切は井上雄彦原氏の漫画を原作としたアニメ「SLAM DUNK」のオープニングで描かれており、同作のファンの間で撮影ポイントとして人気となっている(スラムダンクに登場する高校名などは架空のものだが、湘南エリアが舞台となっているとみられる)。
特に台湾、韓国などの外国人観光客に人気が高いらしいく、中国語や韓国語で通行の邪魔にならないよう注意を促した看板も設置されている。
七里ヶ浜駅
七里ヶ浜駅も海から近くすぐに海岸まで行くことができる。
七里ヶ浜海岸
七里ヶ浜駅から2分程で到着。
海岸の幅は狭めで、由比ヶ浜海岸や材木座海岸と違って夏でも海水浴場が開かれることはないが、サーファーには人気が高い。
またキス狙いの投げ釣りやヒラメ、シーバス狙いのルアーフィッシングをする人もいる。
周辺にはパンケーキで有名なbills、珊瑚礁(カレー)、アマルフィ(イタリアン)などのレストランがあるので七里ヶ浜でランチをとるのもいいかもしれません。
稲村ヶ崎駅
七里ヶ浜と極楽寺の間の駅。これ以降海沿いからは反れていく。
稲村ケ崎
由比ヶ浜と七里ヶ浜の間に位置する小さな岬。
公園として整備されており、江ノ島や空気の澄んだ日には富士山が見える景観のよさで知られ、写真を撮る人も多い。
磯の部分を由比ヶ浜方面に行くと、戦時中に造られた軍事用の壕の跡である洞窟がある(危ないので入るのはやめておいた方がいいでしょう)。
江ノ電稲村ヶ崎駅からは徒歩6分程。
極楽寺駅
長谷と稲村ヶ崎の間の駅。薄暗く湿気の多いイメージがあります(笑)。
極楽寺
江ノ電極楽寺駅近くにある真言律宗の寺院。
鎌倉時代に北条重時によって創建された寺で、忍性が住持を務めていたことでもしられる。
春にはサクラ、6月にはあじさいが楽しめます。
成就院
極楽寺駅から徒歩4分程のところにある真言宗の寺院。
高台にあるお堂へと続く階段の両脇に植えられたアジサイが有名で、6月には多くの人で賑わう。
また縁結びのご利益でも知られる。
御霊神社
極楽寺駅と長谷駅の間にある神社で、武勇で知られる平安時代後期の武士・鎌倉権五郎景政を祭神とする。
江ノ電が境内の目の前を通り、鳥居と電車を一緒に写すこともできる。9月に行われる面掛行列も有名。
長谷駅
江ノ電の中では大きい駅で、自動改札もあるが、観光客で混雑することが多い。
長谷寺
長谷駅近くにある浄土宗系単立寺院。
境内では、桜、アジサイ、紅葉など四季折々の植物が楽しめ、いつも多くの観光客で賑わっている。高台からは相模湾も一望できる。
光則寺
長谷寺の隣にある日蓮宗の寺院。
境内は自然豊かで、日蓮の弟子日朗が監禁されていたと伝えられる土牢がある。
入口がわかりにくいためか比較的空いていることが多いので落ち着いて拝観したい人におすすめ。
高徳院(鎌倉大仏)
長谷にある浄土宗の寺院。
「鎌倉の大仏」として知られる巨大な阿弥陀仏坐像は非常に有名で、年中観光客が絶えない。
長谷駅からは出口を右に行って徒歩8分ほどで到着する。
由比ヶ浜駅
長谷と和田塚の間の駅。海岸までは徒歩5分ほど。
鎌倉文学館
鎌倉ゆかりの文学者の関連資料を展示する文化施設。
建物は旧加賀藩主前田家の邸宅として建てられたもので、国の登録有形文化財となっています。
またバラの名所としても有名で、バラのシーズンには多くの人で賑わいます。
由比ヶ浜海岸
坂ノ下辺りから滑川までの海岸を指す。
夏には海水浴場が開かれ、海の家も建って大混雑し、花火大会の会場にもなる。
それ以外の季節でも散歩などをする人が多く、サーフィンや釣りをする人もいる。
和田塚駅
由比ヶ浜駅と鎌倉駅の間の駅。由比ヶ浜海岸の滑川付近に行きたい場合は由比ヶ浜駅よりこちらで降りた方が早いと思われます。
和田塚
江ノ電和田塚駅のすふ近くにある石碑と五輪塔郡。
和田合戦で滅んだ和田一族を埋葬した塚だと伝えられるが、実際には違うという。
観光スポットとしてはマイナーで訪れる人はほとんどいない。
海浜公園の江ノ電
和田塚駅から徒歩6分程のところにある鎌倉海浜公園には使われなくなった江ノ電の100型車両が展示されている。
9時から16時30分までには内部に入ることできるので電車好きの人にはいいかもしれない。
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