基本情報
知名度 | ★★ |
平均評価 | |
種類 | 寺院(臨済宗建長寺派) |
アクセス | JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩15分。 |
概要 |
円応寺は神奈川県鎌倉市山ノ内にある臨済宗寺院。 「新編鎌倉志」によれば開山は智覚禅師(桑田道海)で1250年(建長二年)の創建とされるが、智覚禅師は出生年数不明で1309年(延慶二年)に亡くなっているおり、1250年では年齢が若すぎるし、師匠である蘭渓道隆が開山となった建長寺も当時はまだ完成していないことから詳細は不明。 しかし寺所蔵の初江王像や閻魔像からには建長年間の銘があり、このころには何らかの形で成立していたものと思われる。当初は違う宗派の寺として建てられたものが後に禅寺になったものなのかもしれない。 はじめは由比郷見越岩にあったとされ、足利尊氏によって鶴岡面前の海浜に移転され(その跡地の材木座五丁目には「浜の新居閻魔堂」の碑が建てられている)、更に1703年(元禄十六年)の地震と津波で被害を受け、翌年現在地に移転した。 |
見どころ | 閻魔王坐像、十王像 |
拝観時間 | 9時~16時(12月~2月は15時30分) |
拝観料 | 300円 |
サイト | なし | 住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内1543 |
円応寺の見どころ
閻魔王坐像
閻魔堂に安置される円応寺の本尊。運慶の作とされ、晩年に死に瀕した運慶が冥界へ赴き、閻魔大王に「お前の生前の罪は重く、本来なら地獄に行かせるところだが、もし私の像を彫り、それを民衆に拝ませ正しい道へと導くならば娑婆に戻してやろう」と言われ、この像を作ったというエピソードが伝えられている。ただ、閻魔像の胎内文書には建長二年(1250年)とあるが、運慶は1224年(貞応三年)に亡くなっている。いずれにしても希少価値は高く、国の重要文化財に指定されており、そのどこか笑っているようにもみえる表情から「笑い閻魔」とも呼ばれる。
十王像
十王とは地獄において亡者の審判を行うとされる十人の王のことで、秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、泰山王、平等王、都市王、五道転輪王からなる。それぞれに役割が決まっており、亡者は各王のもとで様々な取調べを受け、六道(天、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄)のどこに行くのかが決められるとされる。円応寺の十王像の中では木造初江王坐像が1251年(建長3年)仏師幸有によって作られたもので、最も古いが現在は鎌倉国宝館に寄託されている。
御朱印・御朱印帳
種類 | ①「十王」の御朱印、②鎌倉十三仏第五番「南無地蔵菩薩」の御朱印、③鎌倉二十四地蔵尊霊場第八番「詫言地蔵尊」の御朱印。 |
入手場所 | 拝観受付。 |
値段 | 1件300円 |
オリジナル御朱印帳 | ないようです。 |
アクセス
北鎌倉駅から徒歩
改札を出て、県道21号線を鎌倉方面に進むと右側に入り口の階段が見えてくる。所要時間約15分。
鎌倉駅・八幡宮方面からバス
鎌倉駅から八幡宮前を通って建長寺のある北鎌倉方面に行くバスがあるので、各バス停(鎌倉駅東口、八幡宮前、八幡宮裏)からこれに乗り、建長寺で下車。
駐車場
円応寺に専用の駐車場は無いので車の場合は周辺の有料駐車場を利用することになります。主な所では、建長寺の駐車場が一時間、乗用車600円、バス2000円、タイムズ建長寺西が平日30分200円、土日祝20分200円。北鎌倉第3駐車場が平日60分300円、土日祝30分200円となっています。
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