紀三井寺

[spp]

知名度 ★★★
平均評価


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種類 寺院(救世観音宗)
アクセス JR紀勢本線紀三井寺駅から徒歩15分。南海本線和歌山市駅から和歌山バス海南方面行きで紀三井寺バス停下車、徒歩10分。駐車場あり(3時間300円)。
概要 和歌山県和歌山市にある救世観音宗の総本山寺院で、正式には金剛宝寺という。
寺伝によれば、770年(宝亀元年)、唐から渡来した為光上人という僧が諸国を巡っている時、名草山に霊光を見て、光の元をたどっていくと老松の下で千手観音像を感得したので、自ら十一面観音像を刻み千手観音を胎内に納め、草堂を建てこれを安置したのが始まりとされる。
その後、白河法皇により勅願所とされ、観音霊場として天皇や貴族の参詣も盛んになり大寺へ発展した。
1441年(嘉吉元年)、火災でほとんどの建物を焼失し、1585年(天正十三年)、紀州を攻めた豊臣秀吉によって寺領を没収されて衰退を余儀なくされたが、江戸時代に入ると、紀州徳川家の支援のもと復興されている。
紀三井寺の名は、この辺りの地名「毛見」が転じたものとも、山内に湧く清浄水、楊柳水、吉祥水という3つの井戸に由来するともいわれる。
現在も古い建物や仏像が多く残り、早咲きの桜の名所としてもしられている。西国三十三観音霊場第2番札所。
主な行事には、初詣(1月1~3日)、初観音(1月18日)、節分会(2月3日)、桜祭り(3月20日~4月20日)、千日詣(8月9日)、灯篭供養(8月15日)、しまい観音(12月18日)がある。
見どころ 楼門結縁坂鐘楼本堂多宝塔、六角堂仏殿
拝観時間 本堂→8時~17時、仏殿大観音像→8時30分~16時30分
拝観料 大人200円、70歳以上・小中学生100円。仏殿3階展望回廊は別途100円。
サイト http://www.kimiidera.com/
住所 和歌山県和歌山市紀三井寺1201

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紀三井寺の見どころ

楼門

境内入り口に位置する三間一戸、入母屋造本瓦葺きの重層門。金剛力士(仁王)像を安置。
何度か修理はされているが、1509年(永正六年)の建立であり、重要文化財に指定されている。

結縁坂

楼門から続く急な石段のこと。
若き日の紀ノ国屋文左衛門(江戸時代の豪商)が母を背負ってこの坂を登っている途中、草履の鼻緒が切れて困っていると通りかかった玉津島神社の宮司の娘おかよが助けてくれ、これが縁となって2人が結婚したことからこの名がついたという。

鐘楼

入母屋造・本瓦葺き袴腰付きの鐘楼は1588年(天正十六年)の再建。重要文化財に指定。

本堂

九間四面、入母屋造、本瓦葺、1759年(宝歴九年)の建立。
本堂に続く大光明殿には、いずれも秘仏で50年に一度しか開帳されない本尊十一面観世音菩薩(重文)と千手観世音菩薩(重文)や別の十一面観音立像(重文)、帝釈天立像(重文)、梵天立像(重文)などを安置する。

多宝塔

1441年(嘉吉元年)に倒壊した塔に代わって1449年(文安六年)に再建。内部にはに五智如来坐像を安置する。

六角堂

初代・二代目雑賀弥左ェ門により寛延年間(1748年~1751年)に建立。西国三十三カ所の本尊である十一面観世音菩薩像を祀る。

仏殿

2002年(平成十四年)に完成した新しい建物。
内部には京都の仏師松本明慶の工房で製作された、高さ約12mという巨大な木造千手観音立像が安置されている。

紀三井寺は早咲き桜の名所として有名であり、境内には約500本の桜の木が植えられている。
花見のシーズンには夜間ライトアップも行われ、夜桜を楽しむことができる。

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アクセス

電車・バス

大阪から行く場合、天王寺駅→(阪和線)→和歌山駅→(紀伊本線)→紀三井寺駅下車→徒歩10分。
南海本線和歌山市駅からは、和歌山バス海南方面行きに乗り、紀三井寺バス停で下車、徒歩10分。

阪和自動車道和歌山インターチェンジ→国道24号線→県道145号線→田中町交差点で左折→国体道路→小雑賀交差点を左折→最初の交差点を右折→県道135号線→紀三井寺駅を過ぎた辺りで左折→到着。

 
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