法金剛院

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基本情報

知名度 ★★
平均評価


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種類 寺院(律宗)
アクセス JR花園駅から徒歩5分。
概要 法金剛院は京都市右京区花園扇野町にある律宗の寺院。
「令義解」を編纂したことで知られる平安時代初期の貴族・清原夏野(782-837年)が営んだ山荘を寺に改めたのが始まりで、一時廃絶したが1130年(大治五年)、待賢門院により再興され法金剛院と号した。
五位山を背景とした境内の半分は池泉回遊式庭園が占め、春にはシダレザクラ、夏にはハスが美しく関西花の寺二十五霊場十三番札所となっている。
見どころ 仏殿庭園と蓮
拝観時間 9時~16時(蓮の開花シーズンは7時~16時)
拝観料 400円
サイト なし
住所 京都府京都市右京区花園扇野町49

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法金剛院の見どころ

仏殿

本堂後方にある建物で、内部には本尊の木造阿弥陀如来坐像、厨子に納められた木造十一面観音像、木造僧形文殊菩薩坐像、木造地増菩薩立像などを安置する。
阿弥陀如来坐像は八角九重の蓮華座に座し、定印を結ぶ高さ2.2mの巨像で、創建時の1130年(大治五年)頃造られたものだと言われている。

庭園と蓮

庭園は1970年(昭和四十五年)に発掘、復元されたもので、創建当初の面影を残しているとされる。
五位山麓にある巨石を組み合わせて造られた高さ5mの青女の滝は、創建時に待賢門院が仁和寺の林賢に造らせ、1133年(長承二年)に大徳寺の静意によって6尺ほど嵩上げされたもので、日本最古の人工の滝の遺構とされる。
周辺にはシダレザクラ、蓮、ハナショウブ、アジサイなど様々な植物が植えられており、四季折々の風景を楽しむことができる。特に蓮は有名で、7月上旬~8月上旬の開花シーズンには多くの人が訪れる。

御朱印・御朱印帳

種類 ①関西花の寺霊場十三番「阿弥陀如来」、②京都十三仏霊場第十番「阿弥陀如来」、③「十一面観世音菩薩」、④「金目地蔵菩薩」、⑤「待賢門院桜」(桜の季節限定)。
入手場所 いずれも拝観受付。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 ないようです。
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歴史

当地は清原夏野(782-837年)の山荘があった所で、没後寺に改められ、初め双丘寺、次いで天安寺と称した。
この寺は10世紀中頃には衰退し、廃寺状態となっていたが、1130年(大治五年)、鳥羽天皇の中宮で崇徳・後白河両天皇の母である待賢門院(1101-1145年)が再興して、法金剛院と号した。池を中心として東に待賢門院の御所、西に阿弥陀如来を祀る西御堂、南に九体阿弥陀を祀る南御堂、北には林賢らに造らせた青女の滝が建立され、壮麗を極めた。
待賢門院の死後、娘の上西門院の御所となったが1181年(治承五年)に焼失して衰退した。
鎌倉時代後期には唐招提寺の円覚上人が入寺し再興された。その後、応仁の乱で焼失し、天正・慶長の大地震で倒壊するなど荒廃は進んだが、江戸時代前期には本堂が建てられるなどある程度の復興がなされた。
1968年(昭和四十三年)には、丸太町通りの拡張に伴い諸堂を北側へ移し、1970年(昭和四十五年)には庭園が発掘復元された。重要文化財に弥陀如来坐像、厨子入木造十一面観音坐像、地蔵菩薩立像 、僧形文殊坐像がある。

 
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