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基本情報
知名度 | ★★★★ |
平均評価 | |
種類 | 寺院(鞍馬弘教) |
アクセス | 叡山電車鞍馬駅から仁王門まで徒歩5分。駐車場なし。→詳細 |
概要 |
鞍馬寺は京都市左京区鞍馬本町にある寺で、元は天台宗だったが現在は鞍馬弘教の総本山。 伝承によれば、770年(宝亀元年)に鑑真の弟子鑑禎がこの地に草庵を開き、796年(延暦十五年)、夢に導かれ当地へ至った藤原伊勢人が伽藍を建立したのが鞍馬寺の始まりだという。 幼少時代の牛若丸(源義経)が当寺に預けられ鞍馬山の山奥で修行した話は有名で、険しい山中にあり、入り口の仁王門から本殿までは徒歩で20分以上、奥の院までは更に30分かかる。 登るのが辛い人は途中までケーブルカー(片道100円)で行くこともできる。桜や紅葉の名所としても有名。 |
見どころ | 仁王門、九十九折坂、由岐神社、本殿金堂、霊宝殿(鞍馬山博物館)、奥の院魔王殿 |
拝観時間 | 9時~16時30分 |
拝観料 | 愛山費300円、霊宝入館料200円 |
サイト | http://www.kuramadera.or.jp/ |
住所 | 京都市左京区鞍馬本町1074番地 |
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鞍馬寺の見どころ
仁王門
境内入口に建つ重層門。現存の建物は1911年(明治四十四年)の再建。左右に安置されている仁王像は湛慶の作と伝えられる。
九十九折坂
仁王門から本堂へと続く道。その名の通り激しく蛇行しており、清少納言も枕草子で「遠きて近きもの、鞍馬のつづらをりといふ道」 と書いたという。途中には由岐神社や牛若丸(義経)の守り本尊である地蔵尊を祀る川上地蔵堂、義経公供養塔、ユニークな形をしたいのちの像、貞明皇后(大正天皇の皇后)が訪れたことを記念する皇后陛下行啓御休息蹟などがある。
由岐神社
鞍馬山中にある神社で、靫明神を祀る。元は宮中にあったが、地震や天慶の乱(将門の乱や藤原純友の乱の総称)など災難が続いたため、朱雀天皇の勅命により鞍馬寺に遷し北方鎮護の役割を担ったものという。拝殿は1607年(慶長十二年)に豊臣秀頼の寄進で再建されたもので重要文化財に指定されている。毎年10月22日に行われる鞍馬の火祭りは、氏子達が巨大な松明を持って練り歩くというもので、今宮やすらい祭、太秦の牛祭と共に京都三大奇祭の一つに数えられる。
本殿金堂
坂を登りきったところにある建物で、千手観音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊像および脇侍の役行者・遮那王尊安置する。鞍馬弘教ではこれらが一体となった宇宙のエネルギーを象徴する尊天を本尊とする。本尊は秘仏であり、60年に一度、丙寅の年にのみ開帳されるという。本殿前には毘沙門天の出現が寅の月、寅の日、寅の刻であることにちなんで狛犬の代わりに毘沙門天の使いである狛虎の像が置かれている。また、本殿の地下には信徒から尊天に奉げられた清浄髪が祀られてるという。
霊宝殿(鞍馬山博物館)
鞍馬寺に伝わる寺宝などを収蔵展示する博物館。一階は、自然科学博物となっており、鞍馬山に棲息する動植物などの標本が展示されている。二階には鞍馬寺経塚遺物(国宝)や正嘉(1257-85年)の銘を持つ銅燈籠(重文)などの寺宝を展示する部屋と与謝野晶子・鉄幹の遺品を展示する与謝野記念室からなる。鞍馬弘教開祖の信楽香雲は与謝野門下の歌人であったといい、霊宝殿の前には与謝野晶子の書斎を移築した冬柏亭があり、近くには「遮那王(=牛若丸)がせくらべ石を山に見てわが心なほ明日を待つかな 寛」と「何となく君にまたるるここちしていでし花野の夕月夜かな 晶子」と書かれた歌碑もある。3階は仏像奉安室となっており、国宝の毘沙門天立像と脇侍の吉祥天立像・木造善膩師童子立像や兜跋毘沙門天立像(重文)、観音菩薩立像(重文)など貴重な仏像が安置されている。
奥の院魔王殿
本殿の奥から貴船神社近くの西門まで続く道の途中にある小堂。650万年前に護法魔王尊が金星から降り立った地とされ、鞍馬天狗の正体ともされる護法魔王尊(サナート・クマラ)を祀る。
御朱印・御朱印帳
種類 | ①「尊天」の御朱印、②「由岐神社」の御朱印 |
入手場所 | ①は本殿金堂近くの朱印所。②は由岐神社境内の朱印所。 |
値段 | 1件300円 |
オリジナル御朱印帳 | ないようです。 |
歴史
770年(宝亀元年)、鑑真の弟子である鑑禎は夢のお告げによりこの地へ居たり、白馬の導きで鞍馬山へ登ると鬼女に襲われたが毘沙門天に助けられたため、草庵を開き毘沙門天を祀ることにした。
796年(延暦十五年)、観世音を祀る堂宇を建てたいと考えていた造東寺長官藤原伊勢人がやはり夢と白馬に導かれ当地へ至り、山中で毘沙門天を安置する小堂を見つけたため、伽藍を整えて毘沙門天と共に千手観音を祀った。
当初は東寺(教王護国寺)末寺で真言宗だったが、959年(天徳三年)に延暦寺の傘下となり天台宗に改宗した。
平安京の北方を守護する寺として古くから信仰を集め、「枕草子」、「更級日記」、「源氏物語」にも登場し、1170年頃には、牛若丸(源義経)が塔頭の東光坊に預けられ、天狗に兵法を授けられたなどの伝説が残されている。
1947年(昭和二十二年)に住持の信楽香雲が鞍馬弘教を開き、49年(昭和二十四年)には天台宗から独立して鞍馬弘教の総本山となった。鞍馬寺は度々火災に遭っており古い建物はあまり残っていないが、仏像などは国宝の毘沙門天像をはじめ貴重なものが多い。
アクセス
鞍馬駅から
鞍馬寺の最寄り駅は叡山電鉄鞍馬線の鞍馬駅で、参道入口の仁王門までは徒歩約5分で到着。山頂にある本殿まではケーブル2分+徒歩約7分か、全て徒歩で約25分のどちらかになります。
貴船神社から
貴船神社本宮少し手前(貴船口)よりに鞍馬寺西門がありそこから山の中に入って鞍馬寺まで行くことが可能です。逆に鞍馬寺から貴船神社へ行くこともできます。ただ、雨などで道が荒れると閉鎖されることがあるので要注意です。
駐車場
鞍馬寺の本堂がある山頂までは車で行くことはで出来ませんので麓の駐車場を利用することになります。叡山電鉄鞍馬駅の前には民間の有料駐車場があり、利用可能時間は8:00-20:00の間で、料金は普通車が500円、大型バスが2500円、マイクロバスが2000円となっています。
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