三千院

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基本情報

知名度 ★★★★
平均評価


0

種類 寺院(天台宗)
アクセス 京都駅などから京都バスで「大原」下車徒歩10分。専用駐車場なし(周辺に民間有料駐車場あり)。
概要 三千院は京都市左京区大原来迎院町にある天台宗寺院で、天台宗五箇室門跡の一つ。
寺伝によれば最澄が比叡山に建てた円融房を起源とし、1118年(元永元年)堀川天皇皇子の最曇法親王が入寺して以来門跡寺院(皇族や摂関家などの人間が住持を務める寺院)となり高い寺格を誇った。
境内には金色不動堂、観音堂、小観音堂、往生極楽院、客殿、宸殿、あじさい苑などがあり、所蔵の文化財に木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(国宝)、往生極楽院壁画(重文)、木造救世観音半跏像(重文)などがある。
主な行事には金色不動尊初縁日護摩供(1月28日)、初午大根焚き(2月11日前後の4日間)、あじさい祭(6月中旬~7月初旬)、放生会(8月28日)、紅葉祭(10月28日~11月28日)がある。
見どころ 往生極楽院有清園・紫陽花苑宸殿円融蔵
拝観時間 3月-12月7日→8時30分~17時30分(入山は17時まで)、12月8日~2月→9時~17時(入山は16時30分まで)。
拝観料 一般700円、中高生400円、小学生150円。
サイト http://sanzenin.or.jp/
住所 京都府京都市左京区大原来迎院町540

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三千院の見どころ

宸殿

客殿の奥にある建物で、1926年(大正十五年)の建立。内部には伝教大師作と伝えられる秘仏の本尊薬師瑠璃光如来を安置し、歴代天皇の尊牌を祀る。

有清園・紫陽花苑

有清園は宸殿の前にある庭園で、一面に苔が茂りスギ、ヒノキ、カエデなどが植えられており、紅葉が美しい。また池の向こうには数千株のアジサイを植えた紫陽花苑があり、客殿前には訪れた茶人の金森宗和(1584-1657年)が気に入って自ら改造したとも伝えられる聚碧園がある。

往生極楽院(阿弥陀堂)

986年(寛和二年)、源信(恵心僧都)が父母の菩提を弔うために姉の安養尼と共に建立したと伝えられる正面四間側面三間、入母屋造杮葺、単層の建物。内部には久安四年(1148年)の銘を持つ230cm阿弥陀如来像及び129cmの観音菩薩像・勢至菩薩を安置する。船底天井や壁には金胎曼荼羅、飛天雲中供養菩薩などの壁画が描かれている。

不動堂

あじさい園の奥にある建物。秘仏の本尊金色不動明王像は智証大師(円珍)の作と伝えられる。

観音堂

不動堂の更に上にある建物。横には数は数百体の小観音像が安置されているが、これは観音様に祈願したご縁を結ばれた人々から奉納されたものという。

円融蔵

三千院に伝わる貴重な文化財を収蔵展示するための施設。主な収蔵品には不動明王像、救世観音半跏像、阿弥陀如来二十五菩薩来迎図、恵心僧都像、融通念仏縁起などがある。

御朱印・御朱印帳

種類 ①本尊「薬師如来」、②西国四十九薬師霊場第四十五番「薬師如来」、③「弁財天」、④近畿三十六不動尊霊場第十六番「金色不動尊」(金字あり)、⑤「聖観音」「阿弥陀三尊」、御詠歌の御朱印。
入手場所 すべて円融蔵内の朱印所でいただけ、③と④は金色不動堂、⑤は観音堂でも貰えるようです。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 寺紋の入ったシンプルな御朱印帳があります。
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歴史

寺伝によれば伝教大師最澄が延暦年間(782-806年)に比叡山東塔南谷に建てた円融房が始まりで、近くに山梨の大木があったことから梨元御房とも呼ばれた。860年(貞観二年)頃には近江国東坂本梶井里に里房を設けて円徳院と号した。
1118年(元永元年)には堀川天皇皇子の最曇法親王が皇族としてはじめて入寺し、以後江戸時代末まで皇室や摂関家の子弟が住持を務める門跡寺院となり、梶井門跡、梶井御所、梨本門跡などと呼ばれた。
1232年(貞永元年)に坂本の梶井御所を焼失した後京都を転々とし、大原の政所を本坊としたが、1698年(元禄十一年)に徳川綱吉から河原町御車小路に土地を与えられここに落ち着いた。
その後も大原の政所は維持されたが、本拠地として使われるようになるのは1871年(明治四年)になってからで、元々持仏堂の名前だった三千院を正式名称としたのもこの頃である。

 
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