湯島天神

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基本情報

知名度 ★★★★★
平均評価


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種類 神社
アクセス 東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩2分。銀座線上野広小路駅から徒歩5分。丸の内線本郷3丁目から徒歩10分、JR山手線・京浜東北線御徒町駅から徒歩8分。都営地下鉄大江戸線上野御徒町駅徒歩5分。→詳細
概要 湯島天神は東京都文京区湯島にある神社で、正式には湯島天満宮という。
社伝によれば、458年(雄略天皇二年)の創建ともされ、江戸時代には徳川幕府の保護を受けて盛隆した。
天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と学問の神として知られる菅原道真を祀り、初詣や受験シーズンを中心に周年多くの参拝客で賑わい、修学旅行生も多い。
主な行事には、元旦祭(1月1日)、初天神祭(1月25日)、梅まつり(2月~3月上旬)、例大祭(5月25日)、夏越し大祓式(6月30日)、菊まつり(11月1~23日)、納天神祭(12月25日)がある。
見どころ 表鳥居撫で牛本殿梅園奇縁氷人石泉鏡花の筆塚宝物殿
拝観時間 6時~20時(授与所は8時30分~19時30分、祈祷は9時15分~16時30分)
拝観料 境内自由(宝物殿は大人500円、高校生・大学生300円、小中学生200円)
サイト http://yushimatenjin.or.jp/
住所 東京都文京区湯島3-30-1

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湯島天神の見どころ

表鳥居

境内入り口に建つ銅製の鳥居。
銘には1667年(寛文七年)に建てられ1671年(寛永十一)に修理されたとあり、東京都の指定有形文化財となっている。高さ約4メートル、幅約6.8メートル。

撫で牛

菅原道真を祀る天満宮では牛が神の使いとされ、京都の北野天満宮をはじめ境内には牛の像が置かれていることが多い。
撫で牛と呼ばれるのは自分の体の不調な部分と同じ部位を撫でれば病回復のご利益があるとされることによる(ちなみに北野天満宮では頭を撫でると頭がよくなると言われており受験生に人気がある)。

本殿

現存する総檜造の建物は1995年(平成七年)の再建で、本殿・拝殿を相の間で繋いだ権現造で建てられていおり、拝殿の天井には日本画家の松尾敏男氏による龍雲図が描かれている。
本殿には、天照大神が天岩屋戸に引きこもった際に岩屋戸を開き天照を外の引き出したというエピソードが「古事記」「日本書紀」に記されている天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と菅原道真公が祀られている。
菅原道真(845-903年)は平安時代の学者・政治家であり、それほど身分の高い家の出身でなかったにもかかわらず能力の高さから天皇に重用され右大臣にまで出世したが、左大臣藤原時平の陰謀により大宰府に左遷され当地で憤死した。
道真の死後、時平をはじめとする関係者が次々と怪死すると祟りが噂され、これを鎮めるために建てられたのが天満宮の始まりである。

梅園

菅原道真は梅をこよなく愛したといわれ、天満宮には梅が植えられていることが非常に多いが、湯島天神も多分に漏れず境内に梅園が造られている。
江戸時代から梅の名所として有名だったといい、白梅を中心とした約300本の梅が花を咲かせる2月~3月上旬には梅祭りが開催され毎年多くの人で賑わう。入場無料、8時~19時30分。

奇縁氷人石

梅園の一角に立つ「奇縁氷人石」と刻まれた石柱のこと。
右側には「たつぬるかた」、左側には「をしふるかた」と刻まれており、江戸時代には迷子が出た際に迷い人の名前や特徴を書いた紙をここに貼り付けて人探しに役立てたといい、湯島天神の賑わいを物語っている。

泉鏡花の筆塚

作家泉鏡花を記念して、里見惇、久保田万太郎らによって1942年(昭和十七年)に建てられた筆塚。
泉鏡花(1873-1934年)は1907年(明治四十年)にやまと新聞に「婦系図」という小説を連載し、これを原作とした新派の劇が湯島天神境内を場面に加えて上演されると人気を博した。
境内には「新派」と刻まれた石碑も立てられている。

宝物殿

湯島天神に伝わる宝物や江戸時代の絵画などを展示するための施設。
主な収蔵品には、神輿や江戸時代の富くじ箱、歌川広重「江戸名所百景湯しま天神」、横山大観「紅梅」、安田靫彦「白梅」、堅山南風「梅花小禽」、前田青邨「紅白梅」などがある。
開館時間9時~17時(入場は16時30分)、入場料大人500円、高校生・大学生300円、小中学生200円。

鉛筆お守り

学問の神として崇められる菅原道真を祀ることから授与所には様々な学業お守りが用意されているが、特に受験生に人気があるのが1ダース600円で売られている学業成就鉛筆だという。
この鉛筆を使って入学試験に臨めば合格すること間違いなし!?

御朱印・御朱印帳

種類 「湯島天神」または「湯島天満宮」
入手場所 拝殿手前の授与所。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 数種類あり。

歴史

創建についての正確な事情は不明だが、伝承によれば458年(雄略天皇二年)に勅命により創建され、天之手力雄命を祀ったのが始まりとされる。
その後、1355年(文和四年)に付近の住民が夢のお告げに従って道真の神霊を勧請して合祀したといい、1478年(文明十年)、江戸城を築城したことで知られる太田道灌によって社殿が再建された。
江戸時代に入ると徳川将軍家の崇敬を受け、新井白石などの多くの学者や文人も信仰を寄せた。また富くじ(現在の宝くじのようなもので本来は寺社の修復資金を集めるために行われた)の開催場所として庶民の人気も高く、谷中の感応寺、目黒不動と共に江戸の三富と呼ばれた。
江戸時代には上野寛永寺の影響下にあったが維新後独立して、1885年(明治十八年)には府社に列せられている。
泉鏡花の原作を元に1908年(明治四十一年)初演された新派の劇「婦系図」で舞台として登場したことで人気を高め、1942年(昭和十七年)にはこれを題材とした歌謡曲「湯島の白梅(作詞:佐伯孝夫、作曲:清水保雄)がヒットしている。
明治維新後、湯島神社を正式な社名としていたが、2000年(平成十二年)に湯島天満宮に戻している。

アクセス

湯島駅から

東京メトロ千代田線湯島駅3番出口から地上に出たところにある天神下交差点を左折し、春日通りを西へ進むと到着。所要時間は徒歩で約2分。

御徒町駅から

JR山手線・京浜東北線御徒町駅北口から春日通りを西へ進んで徒歩約8分で到着。

バスを利用

都営地下鉄大江戸線、東京メトロ丸の内線の本郷三丁目駅から、都営バスの都02系統の錦糸町駅前行きか上69系統上野公園行きに乗って湯島三丁目バス停下車。湯島三丁目バス停からは徒歩約2分。

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駐車場

湯島天神に参拝者用の駐車場はないので車の場合は周辺のコインパーキングなどを利用する。
近いのは、唐門の西側のタイムズ湯島天神第1と大鳥居の南側にあるタイムズ湯島天神第2であり、料金は、普通車が8:00~24:00が20分100円、24:00~8:00が60分100円で24時間最大2500円となっている。

 
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