永観堂

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基本情報

知名度 ★★★★
平均評価


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種類 寺院(浄土宗西山禅林寺派)
アクセス 市バス南禅寺永観堂道下車徒歩3分。市営地下鉄東西線蹴上駅徒歩15分。駐車場は岡崎公園駐車場を利用。
概要 永観堂は京都市左京区にある浄土宗の寺院で、正式には聖衆来迎山無量寿院禅林寺という。
藤原関雄から寄進された山荘を空海の弟子真紹が853年(仁寿三年)に真言密教の道場としたことに始まり、863年(貞観五年)に禅林寺の名を賜った。
広大敷地には多数の堂宇が建ち並び貴重な寺宝も多い。また、古くから「秋はもみじの永観堂」といわれ、紅葉の名所として知られている。
所蔵の国宝に絹本著色山越阿弥陀図と金銅蓮華文磬があるが、いずれも東京国立博物館に寄託されている。
見どころ 釈迦堂瑞紫殿御影堂阿弥陀堂多宝塔紅葉
拝観時間 9時~17時(11月に夜間拝観あり)
拝観料 一般600円、小中高400円(秋の寺宝展期間は1000円)
サイト http://www.eikando.or.jp/
住所 京都府京都市左京区永観堂町48

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永観堂の見どころ

釈迦堂(方丈)

唐門の奥に位置する建物。
内部には釈迦三尊像を安置し、長谷川等伯の作と伝えられる「竹虎図」などの襖絵が飾られている。

瑞紫殿

釈迦堂と廊下で繋がった奥に位置する建物。
内部には開山の真紹によって安置された5体の仏像の一つで、他の4体が応仁の乱で焼けたのに対してこの像だけが奇跡的に残ったことから「火除け阿弥陀」と呼ばれる阿弥陀如来像を安置する。

御影堂(大殿)

御影堂は最も規模の大きな建物で、1912年(大正元年)の建立。内部には法然上人の御影を祀る。
奥には開山堂と位牌堂があり、両者を繋ぐ渡り廊下はその蛇行した姿から臥龍廊と呼ばれている。

阿弥陀堂

本尊の阿弥陀如来像を安置する建物で、1607年(慶長十二年)の建立。
像高80cmの本尊は、寺名の由来ともなっている僧の永観が修行をしていると壇から降りて来て共に修行をしたとの伝説を持ち、首を左後方に振り向けているため「みかえり阿弥陀」と呼ばれる。

多宝塔

諸堂の中で一番高いところに位置する二重塔。
高台にあるため非常に眺めがよく、ここから見下ろせば境内や京都市街を一望することができる。

紅葉

永観堂の境内には約3000本のカエデが植えられているとされ、秋になると辺り一帯は真っ赤に染め上がる。
この辺りの紅葉は古くから知られ、藤原関雄は古今集に収められた歌の中で「おく山の岩がき紅葉散りぬべし照る日の光 見る時なくて」と詠んでおり、この歌にちなんで永観堂のもみじは「岩垣もみじ」とも呼ばれる。
また、11月には夜間拝観も行われ、ライトアップされた紅葉を楽しむことができる。

御朱印・御朱印帳

種類 ①西山国師十六霊場第八番「観阿弥陀如来」、①京洛六阿弥陀第二番「観阿弥陀如来」、③法然上人二十五霊場縁故本山「法然上人」、④京都文殊霊場「南無帰依法」、他御詠歌の御朱印。
入手場所 大玄関内の朱印所。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 モミジがデザインされたオリジナル御朱印帳があります。
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歴史

853年(仁寿三年)、空海の弟子である真紹(797-873年)が藤原関雄の山荘を譲り受け、仏堂を建て大日如来など五像を祀ったのが始まりとされる。
863年(貞観五年)には清和天皇から「禅林寺」の寺号を贈られ、877年(元慶元年)には仏殿が建てられ、寺院としての形式を整えた。
1082年(永保二年)には行道中の永観(1033-1111年)の前に本尊の阿弥陀仏が現れ、行道を先導し永観が驚いて止まっていると振り向いて「永観、おそし」と言ったとの伝説が残されている。
永観の後、法然に帰依した静遍、法然の弟子で浄土宗西山派の祖である証空、その弟子法音などが住したため真言宗から浄土宗西山派の寺院となった。
応仁の乱で焼かれ一時衰退するが、その後除々に復興され現在に至る。

 
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