曼殊院

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基本情報

知名度 ★★
平均評価


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種類 寺院(天台宗)
アクセス 叡山電鉄修学院駅徒歩20分。市バス一乗寺清水町下車徒歩20分。無料駐車場自家用車50台分あり。
概要 曼殊院は京都市左京区一乗寺竹ノ内町にある天台宗の寺で、竹内門跡とも呼ばれ天台宗五箇室門跡の一つ。
最澄が延暦年間(782年~806年)に比叡山に建てた堂宇が始まりとされ、天仁年間(1108年~1110年)に曼殊院と号して、歴代門主は北野天満宮の別当を兼ねた。
境内には大玄関、庫裏、大書院(本堂)、小書院、護摩堂、持仏堂、庭園などがある。
所蔵の国宝に園城寺(三井寺)の秘仏「黄不動」(国宝)を描いた絹本著色不動明王像と11世紀頃に作られた写本である古今和歌集(曼殊院本)1巻 があるが、現在は共に京都国立博物館に寄託されている。
主な行事に不動尊初護摩(1月3日)、涅槃会(2月15日)、良尚親王忌(7月5日)、曝涼(10月1日~5日)がある。
見どころ 大玄関大書院小書院・八窓軒庭園・紅葉
拝観時間 9時~17時(受付は16時30分まで)
拝観料 大人600円、高校生500円、小中学生400円、特別拝観1000円。
サイト http://www.manshuinmonzeki.jp/
住所 京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42

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曼殊院の見どころ

大玄関

建物は江戸時代中期の建立で、虎の間、竹の間、孔雀の間から成る。
それぞれの部屋に壁画が描かれているが特に虎の間が有名で、狩野永徳らによって描かれた竹虎図(重文)がある。

大書院(本堂)

曼殊院の本堂に当たる建物で、1656年(明暦二年)の建立。
正面七間、側面五間杮葺寄棟造で、内部は滝の間、十雪の間、仏間、控えの間などからなる。
仏間には本尊の阿弥陀如来立像や木造慈恵大師坐像を安置し、狩野探幽筆とされる障壁画がある。

小書院・八窓軒茶室

杮葺寄棟造の小書院は曼殊院棚と呼ばれる違棚のある黄昏の間と富士の間からなる。
その小書院に付属するのが仏教の「八相成道」にちなみ8つの窓を持つ八窓軒茶室で、通常は見学不可だが事前に申し込めば案内付きで拝観することができる(一人1000円)。

庭園・紅葉

大書院前には小堀遠州作庭ともされる枯山水庭園があり、白砂を水面に見立て鶴島、亀島を配する。
鶴島には樹齢400年という五葉松が植えられ、曼殊院型と呼ばれる独特の形をした灯篭や梟が彫られた梟手水鉢もある。また、椿、梅、ソメイヨシノ、サルスベリ、サザンカなどが植えられており、紅葉の名所としても有名。

御朱印・御朱印帳

種類 ①「竹の御殿」の御朱印、②近畿三十六不動霊場第十七番「黄不動」の御朱印。
入手場所 拝観受付。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 寺紋の入ったシンプルな御朱印帳があります。値段は1000円。
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歴史

最澄が延暦年間(782年~806年)に比叡山に建立したのが始まりで、天慶年間(938年~947年)に是算が西塔北谷に移し東尾房と号した。947年(天暦元年)に北野社が創建されると是算は天満宮の別当を兼ね、以後門主が別当職を兼務することとなった。
天仁年間(1108年~1110年)忠尋の時にに曼殊院と改め、永久年間(1113年~1118年)に北山に移った。
1394年(応永元年)には足利義満によって御所近くに移された。文明年間(1469年~1487年)には、伏見宮貞常親王の子である大僧正慈運法親王が入寺して門跡寺院(皇族や摂関家の者が門主を務める寺院)となった。
1656年(明暦二年)、良尚法親王によって現在地に移され、多くの建物もこの時に建立されている。

 
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