霊山寺

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基本情報

知名度 ★★★
平均評価


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種類 寺院(霊山寺真言宗)
アクセス 近鉄奈良線富雄駅から奈良交通バス若草台行きまたは近鉄奈良駅行きで霊山寺下車、徒歩8分。駐車場あり。
概要 霊山寺は奈良市中町にある寺で、現在は霊山寺真言宗の大本山となっている。
当地はかつて小野氏の領地であり、寺伝によれば小野妹子の子小野富人が薬師如来を祀ったのが始まりで、734年(天平六年)聖武天皇の勅願で行基を開基として寺院に改められたという。
広い境内には本堂・宝蔵・三重塔・鐘楼・黄金殿・白金殿・大弁財天堂などが建ち並び、200種類2000株のバラが植えられた1200坪のバラ園や温泉施設薬師湯、ラストラン、ゴルフ練習場まである。
見どころ 本堂、鐘楼、三重塔
拝観時間 9時~16時30分(本堂は10時~16時)
拝観料 大人500円、小人250円(バラが見頃な5月・6月・10月・11月は大人600円、小人250円)
サイト http://www.ryosenji.jp/
住所 奈良県奈良市中町3879

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霊山寺の見どころ

本堂

正面5間、側面6間、入母屋造本瓦葺の建物で、棟札から1283年(弘安六年)の建立であることわかっている。
内部は後ろ4間の内陣と前2間の内陣に分かれ、1間の向拝を設ける。鎌倉時代の和様建築の代表的遺構で国宝に指定されている。
また堂内には胎内から治暦二年(1066年)の願文が発見された本尊の薬師如来像と脇侍の日光・月光菩薩立像(重文)や十二神将像、二天王像、大日如来像、阿弥陀如来像などを安置する。
本尊は秘仏で毎年秋や正月のみ公開される。

鐘楼

本堂前にある一間四方、入母屋造檜皮葺の建物。
室町時代の再建で、寛永二十一年(1644年)の銘を持つ梵鐘を吊るす。重要文化財に指定。

三重塔

本堂と谷を挟んで反対側に位置する三間四方桧皮葺、高さ約17mの小塔。
1284年(弘安七年)頃の建立と考えられ、重要文化財にしていされている。また内部には、巨勢金岡筆とも伝えられる壁画が描かれているが、非公開となっている。

御朱印

種類 ①「薬師如来」の御朱印、②「弁財天女尊」の御朱印、③「阿弥陀如来」の御朱印、④「神変大菩薩」の御朱印、⑤「地蔵菩薩」の御朱印。
入手場所 境内寺務所。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 ないようです。
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歴史

当地は記紀に登美や鳥見と記され、小野氏の領地だったところで、小野妹子の子・小野富人は壬申の乱に関わったとしてここに隠棲した後、薬師如来を祀って薬草湯屋を建て病に苦しむ人々を治療した。
728年(神亀五年)、病に苦しんでいた阿部皇女(後の孝謙天皇)がその湯屋に訪れ、効能があったことから734年(天平六年)、父の聖武天皇によって寺院に改められたとされる。
開基は行基とされ、また東大寺の大仏開眼供養で導師を務めたインド僧・菩提僊那が故郷の霊鷲山に似ているとしたことから霊山寺と名付けられた。
鎌倉時代には北条時頼の帰依を受け栄え、その後も寺勢を保ち明治維新を迎えた。明治の初めには神仏分離令や廃仏毀釈の風潮でダメージを受けたが、その後持ちなおして現在にいたる。
元は興福寺の末寺で、明治以降高野山真言宗となったが、1951年(昭和二十六年)に独立して霊山寺真言宗を立ち上げた。

 
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