根津美術館

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基本情報

知名度 ★★★★★
平均評価


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種類 美術館
アクセス 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅から徒歩8分。駐車場9台分あり。
概要 東京都港区南青山にある私立美術館で、財団法人根津美術館によって運営されている。
東武鉄道や南海鉄道の経営に関わり鉄道王とよばれた実業家初代根津嘉一郎(1860-1940年)の蒐集したコレクションをもとに1941年(昭和十六年)に開館。
敷地は根津の私邸跡であり、2006年(平成十八年)に隈研吾の設計で完成した本館が建ち、カフェやミュージアムショップも備えている。また庭園が美しいことでも知られる。
コレクションは国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件を含み、総数は7000件を超える。
見どころ 展示品、建物
開館時間 10時~17時(入場は16時30分)。月曜日(祝日の場合翌日)、展示替期間、年末年始は休館。
入館料 コレクション展→一般1000円、学生800円。特別展→一般1200円、学生1000円。中学生以下無料、20名以上の団体で200円割引。
サイト http://www.nezu-muse.or.jp/
住所 東京都港区南青山6-5-1

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根津美術館の主な収蔵品

那智滝図

那智滝とは和歌山県那智勝浦町を流れる那智川が形成する滝の総称で、一般に那智の滝としてイメージされる一の滝は熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体とされ、古くから信仰されてきた。
本作はその一の滝を描いたもので、鎌倉時代中期~後期の作とされる。国宝に指定。

絵過去現在因果経

過去現在因果経とは釈迦の前世とその生涯のを描いた伝記の事で、絵過去現在因果経あるいは絵因果経はこれを下段に写経し、上段にその内容を絵で描いたものであり、絵巻物の源流といわれている。
当館に所蔵されているのは1254年(建長六年)の作で、絵を住吉慶忍とその子聖衆丸が担当し、法相宗の僧良盛が書を書いている。重要文化財に指定。

尾形光琳 燕子花図

燕子花図尾形光琳 燕子花図屏風(Photo by:wikipedia

尾形光琳(1658-1716年)は江戸時代中期に江戸や京都で活躍した画家。
本格的に絵を描きだしたのは40歳を過ぎてからだといわれるが、俵屋宗達や本阿弥光悦の影響を受けつつ独自のスタイルを確立し、後に琳派と呼ばれることになる潮流を創り出して日本の美術史に大きな影響を与えた。
この「燕子花図」は光琳の代表作のひとつで、正確な製作年代は不明だが比較的初期の作と考えられている。
毎年4月下旬~5月上旬に公開される。国宝に指定。

牧谿 漁村夕照図

牧谿(生没年不詳)は13世紀に活躍した中国の禅僧であり画家。
中国では比較的早く忘れ去られてしまったといわれているが、鎌倉時代末期頃から禅僧達によって日本にもたらされ、室町時代の水墨画に大きな影響を与えた。
当作は中国江南地方にある瀟水と湘江周辺の景勝を描いた「瀟湘八景図」のひとつであり、夕闇迫る漁村の風景が巧みに描かれている。
かつて室町幕府3代将軍足利義満が所有していたものだという。国宝に指定。

春日山蒔絵硯箱

室町時代の作で、室町幕府第8代将軍足利義政の愛用品。
蓋の表面にオミナエシ、キキョウ、サルトリイバラの茂る春日山の麓で遊ぶ3頭の鹿とその背後の月を描き、蓋の裏側には山中の茅屋で鹿の声に耳を傾けているかのような男が描かれている。
古今和歌集に収録されている「山里は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音に目をさましつつ」という歌をモチーフとしたものだという。重要文化財に指定。

無学祖元墨蹟 偈断簡

無学祖元(1226-1286年)は中国出身の禅僧であり、1279年(弘安二年)に来日して、円覚寺建長寺に住して日本の禅宗に大きな影響を与えた。
この墨蹟は弟子の一翁院豪(1210-1281年)に嗣法の証として法衣を授けた際にその正当性を偈として詠み与えたもの。重要文化財に指定。

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