靖国神社

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基本情報

知名度 ★★★★★
平均評価


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種類 神社
アクセス 東京メトロ半蔵門線・東西線、都営地下鉄新宿線九段下駅から徒歩6分。市ヶ谷駅徒歩10分、駐車場あり。
概要 靖国神社は東京都千代田区九段北にある神社で、ペリー来航の年である1853年以降の戦死者を祀る。
1869年(明治二年)、戊辰戦争による官軍側の戦死者を弔うため明治天皇の命で建てられた東京招魂社を前身として、1879年(明治十二年)に靖国神社と改称された。
かつてはいわゆる国家神道の中心的な神社であり、戦後は一般の宗教法人となったが、戦争指導者が合祀されたこともあり首相や政治家の参拝が中国や韓国などから非難を受け政治問題化している。
主な行事には、新年祭(1月1日)、さくらまつり(4月上旬)、春季例大祭(4月21~23日)、みたままつり(7月13~16日)、放鳩式(8月15日)、秋季例大祭(10月17~20日)がある。桜の名所としても有名。
見どころ 大鳥居大村益次郎像本殿元宮神池庭園パール博士顕彰碑遊就館
拝観時間 3月-10月→6時~18時、11月-2月→6時~17時(遊就館は9時~16時30分)
拝観料 境内自由(遊就館は大人800円、大学生500円、中高生300円、小学生以下無料)
サイト http://www.yasukuni.or.jp/
住所 東京都千代田区九段北3-1-1

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靖国神社の見どころ

大鳥居(一の鳥居)

参道入り口に位置する高さ25m、幅34.1mの巨大な鳥居。
1921年(大正十年)に建てられた初代の鳥居は劣化が進んだため1943年(昭和十八年)に撤去され、現存するのは1974年(昭和四十九年)の再建。
大鳥居の奥には1887年(明治二十年)に建てられた青銅製の二の鳥居がある。

大村益次郎像

参道中央にあるやたらと高い台座に乗った銅像。
大村益次郎(1824-69年)は、緒方洪庵の適塾などで蘭学・医学を学び、戊辰戦争で軍を指揮して成果をあげ、新政府では近代的な軍事制度の確立に大きく貢献した人物。
靖国神社の前身である東京招魂社の建立に尽力したが、襲撃された傷がもとで完成を待たずに死去した。
1893年(明治二十六年)に建てられたこの像は日本初の本格的な西洋式銅像とされ、戊辰戦争の際に政府軍を指揮して彰義隊(旧幕臣による佐幕派の団体)と対峙した上野寛永寺の方角を向いている。

本殿

正面3間、側面4間、神明造で正面に1間の向拝を設ける。1872年(明治五年)の建立。
吉田松陰、坂本龍馬、中岡慎太郎、橋本佐内など明治維新に貢献した人々、戊辰戦争の政府軍側の死者、西南戦争の政府軍の死者、日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦・第二次世界大戦などの対外戦争での死者(従軍看護婦や動員学徒を含む)など計246万6000余柱が祀られている。
通常は本殿手前に建つ1901年(明治三十四年)建立の拝殿から拝むこととなるが、社務所で申し込めば本殿内での参拝も可能(玉串料の納入が必要)。
本殿の背後には、神霊を合祀する際に用いる霊璽簿を納める霊璽簿奉安殿が建つ。

元宮

本殿南の廻廊外に建つ小さな社。
維新前に命を落とした討幕派の志士46名を祭るため、福羽美静(1831-1907年)らによって京都に建てられた社を1931年(昭和六年)に遷したもの。
靖国神社のさきがけ的存在であることから元宮と呼ばれる。

神池庭園

境内奥部にある池泉回遊式庭園。明治の初めに造られ1999年(平成十一年)に復旧工事が行われた。
池に架かる花崗岩製の橋は日本一の長さだといい、周辺には行雲亭、洗心亭、靖泉亭と名付けられた茶室が建つ。

パール博士顕彰碑

境内一角にある石碑で、ラダ・ビノード・パール博士を顕彰するため2005年(平成十七年)に建てられた。
パル博士(1886-1967年)はインド出身の法律家で、判事を務めた1946年(昭和二十一年)の極東軍事裁判(東京裁判)ではパル判決書と呼ばれる意見書を提出して連合国側が一方的に敗戦国を裁くことに異を唱えたことで知られる。

遊就館

靖国神社の祭神に纏わる品々や資料を展示するための施設。
山縣有朋らの構想によって1882年(明治十五年)に武具などを展示する施設として開館したのが始まりで、戦後には占領軍に接収され、その後は富国生命保険相互株式会社の本社事務所として使わていたが1986年(昭和六十一年)に再開された。

靖国神社は桜の名所として有名であり、境内にはソメイヨシノ、ヤマザクラなどが400本以上の桜が植えられている。
靖国神社境内の境内のソメイヨシノは、気象庁がを東京の桜の開花宣言をする際の基準木としていることでも知れる。

御朱印・御朱印帳

種類 「靖国神社」の一種類。
入手場所 拝殿右側の参集殿内にある御朱印所。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 あり。

歴史

1862年(文久二年)、福羽美静らが討幕運動で命を落とした人々を京都東山の霊山に祀った事をはじまりに各地に招魂社が建てられるようになり、東京でも1869年(明治二年)、明治天皇の勅許を受けた大村益次郎らが東京招魂社を九段坂上に創建して、戊辰戦争の戦没者を合祀した。
1872年(明治五年)には本殿が完成し、1879年(明治二十年)、靖国神社と改称して別格官幣社に列せられた(一方、各地の招魂社はは1939年(昭和十四)に護国神社と改称されている)。
運営は主に陸海軍(特に陸軍)によって行われ、日清・日露・太平洋戦争の戦死者を合祀するなど国家神道の中心的な神社としての役割を果たしたが、1945年(昭和二十年)の敗戦によって国家との関係は断たれ、一般の宗教法人として再出発することとなった。
1978年(昭和五十三年)、松平永芳宮司によってA級戦犯が合祀され、1985年(昭和六十年)に中曽根康弘首相が参拝すると中国や韓国から強い非難が寄せられた。
以後もこの問題は繰り返され、2011年(平成二十三年)の中国人男性による放火事件や2013年(平成二十五年)の韓国人男性による放火未遂事件、2015年(平成二十七年)の韓国人男性によるトイレ爆破事件など靖国神社に対するテロ事件も発生している。

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アクセス

飯田橋駅から

JR飯田橋駅西口を左折し西に直進。早稲田通りを左折し南に進み、九段中等学校交差点を右折。白百合学園中学高等学校を過ぎた十字路を左折。所要時間は徒歩10分。

九段下駅から

九段下駅1番出口を出て西へ直進。靖国神社南門交差点脇にある門からから境内へ。所要時間は徒歩5分。

市ヶ谷駅から

JR総武線、東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線市ヶ谷駅A4出口を出て東へ直進。靖国神社南門交差点脇にある門から境内へ。所要時間は徒歩10分。

バスを利用

バスを利用する場合は、都バスの高71、飯64で九段上停留所下車、徒歩1分。

駐車場

能楽堂近くに靖国神社外苑駐車場があり、料金は普通車1時間400円、バス1時間1200円で以降30分ごとに600円(正式参拝をされる方は無料)となっている。

 
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