亀戸天神社

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基本情報

知名度 ★★★★
平均評価


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種類 神社
アクセス 亀戸駅から徒歩15分。錦糸町駅から徒歩15分。押上駅から徒歩20分。無料駐車場あり。→詳細
概要 亀戸天神は東京都江東区亀戸にある神社で、天満大神=菅原道真と天菩日命を祀る。
1646年(正保三年)、太宰府天満宮の神官である菅原大鳥居信祐が東国に天神信仰を広めるために創建。
境内には本殿の他に弁天社、花園社などの末社や数々の石碑があり、梅や藤の名所としても知られている。また、学問の神菅原道真を祀ることから受験生にも人気が高く、授与所では鉛筆型のお守りも売られている。
主な行事には、うそ替え神事(1月24、25日)、節分追儺祭(2月節分)、梅まつり(2月中旬~3月初旬)、藤まつり(4月下旬~5月初旬)、例大祭(8月)、菊まつり(10月下旬~11月下旬)がある。
見どころ 太鼓橋本殿花園社神牛御嶽神社おいぬさま太助灯籠梅・藤・菊紅梅殿うその碑
拝観時間 境内自由(本殿→6時~17時、お守りの授与→8時~18時、祈願→8時30分~16時30分)
拝観料 境内自由
サイト http://kameidotenjin.or.jp/
住所 東京都江東区亀戸3-6-1

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亀戸天神の見どころ

太鼓橋・心字池

正面から入って心字池に最初に架かる太鼓橋が男橋、その奥に架かるのが女橋と名付けられている。
大宰府天満宮に倣って造られたものだといい、橋と池を過去・現在・未来という人間の一生い見立てた「三世一念の理」に基づいて造られている(男橋が過去、真ん中の平橋が現在、女橋が未来を表す)。
池の中州には1665年(寛文五年)に太宰府天満宮の心字池に建つ志賀社を勧請して建てられ、後に弁財天として信仰を集めるようになった弁天社がある。また池には多数の亀が棲息している。

本殿

元の本殿は1945年(昭和二十年)に空襲で焼け、戦後は前田家江戸屋敷にあった社を譲り受けて使っていたが、現存する建物は1979年(昭和五四年)の再建。天満大神=菅原道真と天菩日命を祀る。
菅原道真(845-903年)は平安時代に活躍した学者・政治家で、天皇に重用されて出世を重ねたが周囲の嫉妬を買って、左大臣藤原時平の陰謀により901年(延喜元年)大宰府に左遷されそのまま現地で憤死した。
道真の死後、時平を始めとする関係者が相次いで怪死すると祟りが噂され、これを鎮めるために建てられたのが天満宮の始まり。
もう一方の祭神・天菩日命(アメノホヒ)は記紀神話に登場する神で、菅原家の祖神とされる。

花園社

亀戸天神の末社のひとつで、道真の正室島田宣来子と14人の子供達を祀る。
寛文年間(1661~71年)にやはり筑紫から勧請して建てれたもので、安産・子授け・子育てなどにご利益のある神として信仰されている。

神牛

道真の死後、その遺体を運んでいた牛車がある場所で突然動かなくなったのでそこに霊廟(後に太宰府天満宮)を建てたなど、道真には牛に関するエピソードがいくつか残されており、天満宮では牛が神の使いとされる。
そのため本殿近くには牛の像が置かれておりこれに触れると病が癒え知恵を授かるという(北野天満宮湯島天神などにも牛の像があり、撫で牛と呼ばれている)。

御嶽神社

摂社のひとつで、道真の学問上の師である天台宗の僧・法性房尊意を祀る。
1669年(寛文九年)、太宰府御嶽山より勧請して建立されたといい、法性坊が天慶三年(940年)2月の卯日の卯の刻に亡くなったと伝えられることから春を迎える卯の神として崇敬されている。
また、法性坊が法力により道真の祟りを鎮めるのに活躍したとのエピソードから雷除・火災除の神(道真は雷を操る神と考えられた)でもある。
正月の初卯、二の卯、三の卯の日には卯槌(桃の木に五色糸を通したもので邪気払いに使われる)や卯の神札を求めることができる。

おいぬさま

境内の東側奥にある小さな社に祀られて犬の像の事。
元々狛犬だったものともされるが来歴は不明で、病気治癒・商売繁盛などにご利益があるといい、前に置かれている塩を擦り込みながら祈願すると願いが叶うという。

太助灯籠

1718年(享保三年)に塩原太助という商人からの寄進で建てられた灯籠。
太助は貧しい身で江戸に出て、懸命に働き一代で財を成したという立身出世の人であり、三遊亭圓朝の「塩原多助一代記」という落語のモデルとしても知られる。

梅・藤・菊

菅原道真が梅を好んだことから天満宮には梅が植えられていることが多いが、亀戸天神では300本を超える梅の木の他に藤や菊も栽培しており、四季折々の風景が楽しめる。
梅まつりが2月中旬~3月初旬、藤まつりが4月下旬~5月初旬、菊まつりが10月下旬~11月下旬頃に行われる。

紅梅殿

1662年(寛文二年)、本殿などが造営された際に道真が左遷された際に京都から持ち込んだものと伝えられる太宰府天満宮の「飛梅」の実生を勧請し祀ったことを起源とし、現存の社殿は1988年(昭和六十三年)に建てられたもの。

うその碑

本殿の前に立てられたいる石碑のことで、鷽(ウソ)という小鳥を象っている。
1月24日と25日には縁起物である木彫りの鷽が授与される鷽替え神事がここで行われ、多くの人で賑わう。
本来は参詣者同士が持ち寄った木彫りの鷽を交換するというもので、前年の不幸を嘘(=鷽)にして吉運に替える意という意味が込められている。

御朱印・御朱印帳

種類 「亀戸天神」の一種類。
入手場所 社殿右側の社務所。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 あり。

歴史

1646年(正保三年)、太宰府天満宮の神官であり道真の子孫に当たる菅原大鳥居信祐が夢のお告げにより神木飛梅の枝で天神像を刻み、新たな社殿を築くため諸国を巡歴した後に本所亀戸村にたどり着き、村に元々あった小さな社の天神像を祀ったのが当神社の始まりとされる。
その後、明暦の大火からの復興を進めていた四代将軍徳川家綱によって現在地を寄進され、1662年(寛文二年)に太宰府天満宮に倣って社殿や心字池が造営された。
江戸時代には東安楽寺が別当寺となっていたが明治維新後分離され、近代社格制度の元では府社に列せられた。
1945年(昭和二十年)の東京大空襲ではほとんどの建物を失ったが、その後復興され現在にいたる。
社名は正確には亀戸天神社。亀戸天満宮、東宰府天満宮とも。

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アクセス

亀戸駅から

JR総武線亀戸駅北口を出て306号線を進み、亀戸四丁目で左折し蔵前橋通り(315号線)に入る。そのまましばらく歩けば右手に入り口が見えてくる。所要時間は約15分。

錦糸町駅から

JR総武線・東京メトロ鉄半蔵門線錦糸町駅北口を出て四ッ目通り(465号線)を進み、大平四丁目で右折して蔵前橋通り(315号線)に入る。天神橋を越えると左側に入口が見えてくる。所要時間約15分。

押上駅

京成・東京メトロ・都営地下鉄・東武押上駅からは、駅前の浅草通り(453号線)をスカイツリーと反対方向に進み、橋を渡ったら右折して川沿いに歩く。蔵前橋通り(315号線)とぶつかるとこを左折すればすぐに亀戸天神。所要時間は約20分。

駐車場

社殿の右側に参拝者用の駐車場があるので車の場合はこれを利用。営業時間8時~17時、料金無料。
梅や藤のシーズンで満車の場合は、ST-Park亀戸第9駐車場(亀戸3丁目9−15)、タイムズ亀戸第11(亀戸3丁目6)などのコインパーキングもある。

 
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