大安寺

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基本情報

知名度 ★★★
平均評価


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種類 寺院(高野山真言宗)
アクセス JR・近鉄奈良駅から奈良交通バスで大安寺下車、徒歩12分。駐車場あり。
概要 大安寺は奈良県奈良市にある高野山真言宗の寺院。
聖徳太子の建てた熊凝精舎を前身として舒明天皇が創建した百済大寺を平城京遷都後の716年(霊亀二年)に現在地に移したのが大安寺の始まり。
南大寺とも呼ばれ、南都七大寺のひとつに数えられる大伽藍を誇ったが、中世以降衰退をかさね僅かを残すのみとなった。現在の境内は広くないが、ガン封じの寺として信仰されている。
1月23日の光仁会(癌封じ笹酒祭り)や6月23日の竹供養(癌封じ夏祭り)では笹酒がふるまわれる。
見どころ 十一面観音立像、馬頭観音立像、讃仰殿
拝観時間 9時~17時(受付は16時)
拝観料 境内自由。本堂・讃仰殿→大人400円、高校生300円、中学生200円、小学生100円(秘仏公開日は100円増し)
サイト http://www.daianji.or.jp/
住所 奈良県奈良市大安寺2-18-1

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大安寺の見どころ

十一面観音立像

本堂に安置される大安寺の本尊で秘仏なため普段は拝観できないが、10月1日~11月30日に開帳される。
補修はされているものの一部は天平期の作で、重要文化財に指定されている。

馬頭観音立像

嘶堂に安置される仏像で、こちらも秘仏になっており、3月1日~31日のみ公開。
やはり基は天平期の作で、重要文化財に指定されている。3月の二の午の日に厄除け法要が営まれる。

讃仰殿

大安寺に伝わる寺宝を収蔵、展示するための施設。
重要文化財の楊柳観音立像、木造四天王立像、木造不空羂索観音立像、木造聖観音立像などを安置する。
これらの仏像はすべて一木造りで大安寺様式と呼ばれる特色を持つ。

御朱印

種類 ①「南無佛」、②大和北部八十八ヶ所霊場第一番「南無佛」、③聖徳太子御遺跡霊場十三番「太子遺願之寺」、④大和北部八十八ヶ所霊場「馬頭観音」、⑤大和北部八十八ヶ所霊場第二十八番「阿弥陀仏」、⑥大和十三仏霊場十三番「虚空蔵菩薩」
入手場所 境内納経所。
値段 1件300円
オリジナル御朱印帳 ないようです。
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歴史

聖徳太子は平群に熊凝精舎という仏教施設を建て、病床でこれを大寺にするよう田村皇子(後の舒明天皇)に託した。遺言を聞き入れた天皇は官寺として百済大寺を創建し、これが高市大寺、大官大寺と寺号を変えながら移転を繰り返した後、716年(霊亀二年)に現在地に落ち好き大安寺となったされる(諸説あり詳細は不明)。
留学先の唐から帰国した道慈の指導で大伽藍が建立され、大仏の開眼供養の導師を務めたインド僧・菩提僊那など多くの名僧が集まり、三論宗を中心とした学問研究の場として繁栄した。
東大寺の創建以前には平城京最大の寺院だったが、949年(天暦三年)や1017(寛仁元年)に火災に遭うなどして徐々に衰退。南北朝時代には西大寺の末寺となった。
1449年(宝徳元年)に地震で倒壊して以降は更に荒廃が進み、江戸の終わりにはほとんどの堂宇が残っていないというありさまだった。明治に入ってから復興が進み本堂などが建てられて現在にいたる。また周辺の発掘も進み西塔・東塔の跡が発見されている。

 
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